Project/Area Number |
17K18227
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Community health nursing
Fundamental nursing
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing (2018-2023) Yokkaichi Nursing and Medical Care University (2017) |
Principal Investigator |
荻野 妃那 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (40761888)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2019: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2018: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 2型糖尿病 / ラオス / セルフケア / 健康信念 / 糖尿病 / セルフケア行動 / 看護 / 糖尿病看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
2型糖尿病は東南アジアの低中所得国において急増しており、開発途上国での効果的な2型糖尿病の看護ケアに関する取り組みや研究が求められている。本研究は、ラオスの中核病院の糖尿病外来に通院中の2型糖尿病患者を対象に、患者が適切に血糖コントロールを行うための患者ニーズや、糖尿病外来の看護師が糖尿病看護ケアを行う際の課題を踏まえた糖尿病看護教育モデルの構築を目的としている。 これまでに研究協力機関であるラオスの中核病院を訪問し、患者や看護師に聞き取りを行ったところ患者からは適切なセルフケア継続の難しさや、看護師からは効果的な2型糖尿病患者教育の難しさが明らかになった。またラオス首都郊外にある研究協力機関以外の病院も訪問し、同様の課題があることを把握できた。そこで、これらの情報を基にラオス国における2型糖尿病患者のニーズに合わせた2型糖尿病看護教育を検討していくため、2型糖尿病セルフケアと2型糖尿病患者の健康信念に焦点をあてた質問紙を作成した。その後、研究代表者の所属機関の倫理審査承認を得たのちにラオス国での倫理審査の承認を得た。 倫理審査承認後、質問紙調査を開始したが新型コロナウイルス感染症のまん延により、」ラオス国へ渡航ができなくなったため、調査が滞った時期もあったが調査実施期間を延長し令和3年度に調査を終了できた。その後、ラオス人共同研究者と得られたデータを確認し、分析をまとめ、令和5年3月には第26回東南アジア研究者フォーラム(EAFONS)にてポスター発表した。同時期にラオスの共同研究者を日本へ招聘し、日本の糖尿病看護教育の現状を学ぶために糖尿病外来の医師や看護師と面談し、日本の糖尿病看護教育の実践を学んだ。 令和5年度からは、さらに分析を進め英文での論文投稿にむけてラオスの共同研究者と討議しながら論文執筆を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、ラオスの中核病院の糖尿病外来に通院中の2型糖尿病患者を対象に、患者が適切に血糖コントロールを行うための患者ニーズや、糖尿病外来の看護師が糖尿病看護ケアに対するニーズを踏まえた糖尿病看護教育モデルの構築を目的としている。2型糖尿病患者への聞き取りや糖尿病外来に勤務する看護師への聞き取りによる糖尿病看護ケアに対する課題を踏まえて、2型糖尿病患者のセルフケアの現状や2型糖尿病に対する認識を明らかにするため、2型糖尿病セルフケアと健康信念に着目した質問紙を作成した。その後、研究代表者の所属機関とラオス国の倫理審査委員会の承認を得て、質問紙調査を開始した。しかし、令和2年からは新型コロナウイルス感染症のまん延によりラオス国へ渡航ができなくなり、調査が滞ったため調査実施期間を延長し令和3年度に質問紙調査を終了できた。その後ラオス人共同研究者と調査結果を分析し、令和5年3月に第26回東南アジア研究者フォーラム(EAFONS)にてポスター発表した。さらに同時期にラオスの共同研究者を日本へ招聘し、日本の糖尿病看護教育の現状を学ぶために糖尿病外来の医師や看護師と面談し、日本の糖尿病看護教育の実践を学んだ。 当初は、ラオスの共同研究者と討議しながらラオス人看護師と2型糖尿病患者に対して必要な看護ケアを介入する予定であった。しかしこれまでの新型コロナウイルス感染症のまん延による質問紙調査の完了の遅れ、それに伴う集計、分析に遅れから、現在は、2型糖尿病患者が2型糖尿病セルフケアを実践するために必要な看護ケアについて、検討は進めているものの十分な看護ケア介入まで実践できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、ラオス国の中核病院における2型糖尿病患者のセルフケアの現状と2型糖尿病健康信念との関連について、ラオス人共同研究者と討議を重ねて明らかにする予定である。現段階では、ラオスの2型糖尿病患者の血糖コントロール不良が明らかになっていることから、具体的に食事、運動、自己血糖測定、フットケアと複数ある看護ケアを、どのように患者に教育していくのか、2型糖尿病健康信念との関連を踏まえて、患者が理解しやすく実践できる糖尿病患者教育について検討する予定である。 さらに、分析結果を踏まえて、ラオスの2型糖尿病患者の現状とラオスの糖尿病看護ケアに関する課題を踏まえた糖尿病看護教育モデルの構築を、ラオス側看護師とともに進めていく予定である。 またラオス人共同研究者とともに、質問紙調査の結果分析を行い、英文で論文執筆し、学会誌への投稿発表も進める。
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