Pioneering the state of the art in the Greenland ice sheet climate system study
Project/Area Number |
17KK0017
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Environmental dynamic analysis
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Research Institution | Japan, Meteorological Research Institute |
Principal Investigator |
庭野 匡思 気象庁気象研究所, 気象予報研究部, 主任研究官 (10515026)
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Project Period (FY) |
2018 – 2023
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥13,390,000 (Direct Cost: ¥10,300,000、Indirect Cost: ¥3,090,000)
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Keywords | グリーンランド氷床 / 気候変動 / 表面質量収支 / 極域気候モデル / NHM-SMAP / 極地雪氷観測 / 氷床上降水 / 氷床上降雪・降水観測 / 氷床上降雨 / GrSMBMIP / 数値モデリング / 衛星リモートセンシング / 海水準変動 / 北極 / 雪氷質量収支 |
Outline of Annual Research Achievements |
グリーンランド氷床における近年の急激な雪氷質量損失のメカニズムを解明するために、研究代表者は、基課題「次世代極域気候モデル開発と広域観測によるグリーンランド氷床質量損失メカニズム解明 (若手B; 17K12817)」において、世界最先端のスペックを有する極域気候モデルNHM-SMAPを開発した。NHM-SMAPは、本国際共同研究の取り組みなどを受けて、IPCC AR7 WGIレポートで引用された他、1980年以降の氷床上において降雨が増加していることを世界で初めて示すことに成功している。
本国際共同研究課題では、GrIS雪氷表面質量収支(Surface Mass Balance; SMB)研究の世界的権威であるデンマーク・グリーンランド地質調査所(GEUS)のJason E. Box教授の元に滞在して、NHM-SMAPが高い国際的認知度と信頼性を獲得するべく、各種研究活動に取り組む。2022年度は、Box教授らと、NHM-SMAPを含む複数の最新のモデル計算データを氷床上降水量の観点で比較・評価した。その際、本研究課題で実施した2019年のグリーンランド氷床上共同現地観測データを有効活用した。本成果は、イギリス王立気象学会が発行する専門誌に投稿され、現在改稿中である。また、Box教授が開発したグリーンランド氷床アルベドデータを用いてNHM-SMAPの挙動を制約する試みに引き続き取り組み、成果をAGU Fall Meetingにおいて発表した。発表では、概ね好意的な反応が得られたため、現在論文発表に向けた最終準備を共著者らと進めている。研究の推進に際しては、必要に応じて、GEUSオンサイトとオンラインにおいて研究打合せを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
代表者が開発しているNHM-SMAPがIPCC AR7 WGIレポートで引用された他、1980年以降の氷床上において降雨が増加していることをBox教授らと世界で初めて示すことに成功するなど、本国際共同研究を通してNHM-SMAPが高い国際的認知度と信頼性を獲得する、という当初の目標は概ね達成されつつある。論文発表すべき関連研究成果があと若干残っているので、それらの発表が完了すれば、当初の計画以上の進展が認められるレベルに到達するものと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は研究最終年度とする予定である。そこで、これまでの国際共同研究で得られた知見をまとめることを最優先で進めることにする。
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Report
(5 results)
Research Products
(31 results)
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[Journal Article] 氷床表面質量収支の実態とそのモデリングの試み:2020年夏最新版2021
Author(s)
庭野匡思, 青木輝夫, 橋本明弘, 大島 長, 梶野瑞王, 大沼友貴彦, 藤田耕史, 山口 悟, 島田利元, 竹内 望, 津滝 俊, 本山秀明, 石井正好, 杉山 慎, 平沢尚彦, 阿部彩子
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Journal Title
雪氷
Volume: 83
Pages: 27-50
NAID
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[Journal Article] SIGMA及び関連プロジェクトによるグリーンランド氷床上の大気・雪氷・雪氷微生物研究- ArCS IIプロジェクトへのつながり -2021
Author(s)
青木輝夫, 的場澄人, 庭野匡思, 朽木勝幸, 谷川朋範, 竹内望, 山口悟, 本山秀明, 藤田耕史, 山崎哲秀, 飯塚芳徳, 堀雅裕, 島田利元, 植竹淳, 永塚尚子, 大沼友貴彦, 橋本明弘, 石元裕史, 田中泰宙, 大島長, 梶野瑞王, 足立光司, 黒﨑豊, 杉山慎, 津滝俊, 東久美子, 八久保晶弘, 川上薫, 木名瀨健
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Journal Title
雪氷
Volume: 83
Pages: 169-191
NAID
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[Journal Article] Impact of observation-based snow albedo parameterization on global ocean simulation results2020
Author(s)
Toyoda, T., T. Aoki, M. Niwano, T. Tanikawa, L. S. Urakawa, H. Tsujino, H. Nakano, K. Sakamoto, N. Hirose, and G. Yamanaka
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Journal Title
Polar Science
Volume: na
Pages: 100521-100521
DOI
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[Presentation] Heat budget of Greenland firn: observed and simulated changes from 1998-20152019
Author(s)
Vandecrux, B., R. Fausto, D. van As, W. Colgan, P. Langen, K. Sampson, K. Steffen, K. Haubner, T. Ingemann-Nielsen, M. Niwano, and J. Box
Organizer
EGU General Assembly 2019
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