筋疲労の機序の解明-筋力トレーニングに伴う筋疲労耐性向上を考慮したアプローチ-
Project/Area Number |
17KK0174
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Research Field |
Sports science
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
赤木 亮太 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (20581458)
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Project Period (FY) |
2018 – 2023
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥14,430,000 (Direct Cost: ¥11,100,000、Indirect Cost: ¥3,330,000)
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Keywords | 筋疲労 / 個人差 / 自重トレーニング / 高齢者 / パワー / 筋力 / 筋形状 / 筋の硬さ / トレーニング / 超音波剪断波エラストグラフィ / 筋束長 / 羽状角 / 筋剛性率 / 膝関節伸展筋群 / 足関節底屈筋群 / 中強度 / 全力 / スクワットトレーニング / ドロップジャンプトレーニング / 下肢 |
Outline of Annual Research Achievements |
身体運動によって骨格筋の力・パワー発揮能力が減退する現象を筋疲労と定義する.基課題では,従来用いられていた筋疲労評価法に加え,超音波剪断波エラストグラフィ法を用いて筋疲労課題前後の筋の機械的性質を定量し,協働筋各筋の疲労度合を評価することにより,筋疲労の機序解明に向けた取り組みを進めてきた.その過程で,筋疲労耐性の個人差に起因する,筋疲労様相の個人差の大きさに気付き,筋疲労耐性の変化を加味したアプローチの重要性を痛感した.そこで当研究課題では,筋力トレーニングを実施した際の筋疲労耐性の変化を検討し,疲労課題がもたらす筋疲労様相に筋疲労耐性の変化が及ぼす影響を明らかにすることにより,筋疲労の機序の全容解明に挑戦している.
2022年度は,40名近くの若年男性の膝関節伸展筋群を対象に,Electrical Muscle Stimulation(EMS)トレーニングを8週間に亘り実施し,無事遂行することができた.現時点では,実験データが膨大なため,全ての分析を終えることはできていない.残っているデータ分析は主に,8週間のトレーニングを終えた後の,疲労課題中及び疲労課題後のデータとなっており,これらの分析を終えることができれば,論文化に向け,一気に進めることができる.一方,2022年度中に進める予定であった,2020年度,高齢者を対象に実施した,在宅での自重を用いたトレーニングに関するデータの分析に関しては,2022年度の実験の遂行を優先したために,完全に終えることができなかった.それ故,関連する論文執筆も進められなかった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2018年度~2020年度の3年間,そして,2022年度,トレーニング実験を実施して,実験データの取得を順調に進めることができていた.また,関連する実験により得られたデータを複数論文として発表してきた.その点では,順調に進んでいる側面もある.その一方で,期待通りに,トレーニング実施後に筋疲労耐性の個人差を生み出せないケースも多く,結果として,当該研究テーマである,筋疲労の機序の解明にチャレンジできていない.また,2019年度末からのコロナ禍により,実験のペースを落とさざるを得ない状況に直面しており,2021年度は,新たなトレーニング実験を行うこと自体できなかった.これらを総合的に捉え,進捗がやや遅れていると判断している.
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度及び2022年度のトレーニング実験に関するデータ分析を進める.並行して,今年度,肉離れを起こしやすいハムストリングスを対象としたトレーニング実験を計画している.既に予備実験を始めており,研究室のマンパワーも確保している.また,コロナの状況も徐々に落ち着いてきているため,問題なく実験を進められると考えている.
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Report
(5 results)
Research Products
(14 results)