色素性乾皮症原因遺伝子産物によるゲノム損傷認識とその制御機構
Project/Area Number |
18012050
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kobe University (2007) The Institute of Physical and Chemical Research (2006) |
Principal Investigator |
菅澤 薫 Kobe University, 自然科学系先端融合研究環バイオシグナル研究センター, 教授 (70202124)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥11,000,000 (Direct Cost: ¥11,000,000)
Fiscal Year 2007: ¥5,400,000 (Direct Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥5,600,000 (Direct Cost: ¥5,600,000)
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Keywords | ヌクレオチド除く去修復 / 色素性乾皮症 / DNA損傷認識 / 突然変異 / XPC / XPE / 皮膚癌 / ヌクレオチド除去修復 / DDB2 |
Research Abstract |
ヌクレオチド除去修復(NER)のDNA損傷認識に必須であるXPCタンパク質にGFPを融合したものを安定に発現するヒト細胞株を作成し、FRAP(fluorescence recovery after photobleaching)法によりXPCの細胞内動態の制御を詳細に解析した。その結果、細胞の紫外線照射に伴ってXPCのDNA損傷への結合を反映してmobilityが低下すること、またこのmobilityの低下が紫外線量の変化に対して二相性を示すことがわかった。DDB2の過剰発現、およびsiRNAを用いた発現抑制の結果から、比較的低線量で見られるXPCのmobility低下がUV-DDBに依存することが示された。これは、DNA結合活性を喪失したXP-C群患者由来の変異XPC(W690S)がUV-DDB依存的に紫外線損傷部位にリクルートされうることを示した昨年度の結果とあわせ、UV-DDB(XPE)とXPCが協調して紫外線損傷の効率的な認識・修復、さらには皮膚がんの抑制にあたっていることをin vivoで証明するものである。さらにNERの過程でXPCよりも後の段階で働く因子について同様にFRAPによる解析を行ったところ、XPAが修復複合体に取り込まれる以前の段階で従来知られていなかったNERの制御機構が存在することが強く示唆された。 この他、いくつかのXP-C群細胞株についてXPC遺伝子の変異をゲノムレベルで同定した。特に日本国内の患者について、欧米では報告されていない新たなタイプの変異が見出された。一方、DDB2については従来知られていたユビキチン化に加えて新たな翻訳後修飾の存在を示す結果が得られた。現在、この修飾部位の同定、および変異体の作成を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(18 results)