カドヘリン複合体とPAR-3複合体の接着非依存的相互作用の解析
Project/Area Number |
18013042
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
永渕 昭良 Kumamoto University, 発生医学研究センター, 教授 (80218023)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 正幸 熊本大学, 発生医学研究センター, 助教 (20336225)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥12,100,000 (Direct Cost: ¥12,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
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Keywords | 上皮分化 / 上皮極性 / 細胞間接着 / カドヘリン / カテニン / PAR複合体 / αカテニン / βカテニン / プラコグロビン / F9 / PAR |
Research Abstract |
本研究は上皮極性形成においてカドヘリン依存性細胞間接着が果たす役割、上皮極性形成が細胞間接着装置複合体形成において果たす役割の解明を目的としている。具体的には上皮細胞の細胞間接着において重要な役割を果たすカドヘリン・カテニン複合体が機能しない条件下でのPAR-3複合体など極性関連因子の挙動の解析、接着活性を持たないカドヘリン・カテニン複合体とPAR-3複合体との相互作用の解析を行い、これまで見落とされていた、細胞間接着と極性形成機構との新たな関連を明らかにする。前年度までにβカテニンのアルマジロリピート2-9が極性複合体との相互作用に必要なことを明らかにしている。本年度はこの領域に様々な変異を持つβカテニンを作製して、相互作用に必要な領域の同定を試みた。しかしこれ以上どのリピートを欠損させても極性複合体との相互作用が著しく阻害される事が明らかになった。今後、結晶構造解析の情報を元に、点突然変異βカテニンを作製するか、これまでは異なった様式の変異分子を作製する事が必要である。上皮分化誘導後に発現が増加するShroom, TIP-1についてはcDNAの単離と抗体の作製を行った。Shroom cDNAは入手したが、TIP-1に関してはゲノム情報が不十分で単離に失敗した。さらに抗体は十分な反応性を示さず、これらの分子に関する解析は一次中断している。βカテニン変異分子の解析を行う過程で、βカテニンがWntシグナル伝達において果たす役割についての解析結果が副次的に集積した。癌研究におけるWntシグナル伝達機構解明の重要性を考え、これらの解析結果をまとめて、論文として発表した。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)