Project/Area Number |
18015021
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
北出 幸夫 Gifu University, 工学部, 教授 (20137061)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥10,600,000 (Direct Cost: ¥10,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥5,300,000 (Direct Cost: ¥5,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥5,300,000 (Direct Cost: ¥5,300,000)
|
Keywords | RNA / がん治療 / 人工核酸 / miRNA / 大腸がん |
Research Abstract |
「RNA創薬」においてマイクロRNAは最も有力な候補の一つに挙げられているが,天然型ヌクレオチドからなるマイクロRNAでは限界があると指摘されている。このような背景の下,抗がん性マイクロRNAの開発を目的に細胞膜透過性,ヌクレアーゼ耐性,タンパク質との結合能などを改善した人工核酸による高機能性マイクロRNA(miRNA)の創製を検討した。 本年度の研究結果を下記に示す。 1)昨年度には,ベンゼン誘導体又はピリジン誘導体を3'-末端に有する修飾オリゴヌクレオチドからなるマイクロRNA(大腸癌に係わるmir-143,mir-145)を合成し,その抗がん活性を細胞レベルで調べたところ顕著な生物活性を認めた。そこで本年度は,細胞膜透過性の向上を期待してベンゼン骨格に脂溶性置換基を導入した核酸オリゴマー合成用のアミダイト・ユニットやベンゼン誘導体結合型CPG樹脂を開発した。即ち,脂溶性置換基を有するベンゼン1,3-ジヒドロキシメチル体の合成法を確立し,次いで対応するアミダイト体に変換した。更に,スクシニル体に誘導した後,CPG樹脂との結合にも成功した。現在これらを用いて様々な3'-末端修飾型核酸オリゴマーの合成を実施している。今後これらのヌクレアーゼ耐性や細胞膜透過性などを詳細に検討する予定である。 2)細胞レベルでの抗がん活性を認めたマイクロRNA(大腸癌に係わるmir-143)の配列特異性を確認するため,様々な修飾を加えた配列を有するマイクロRNAを作成中である。 今後,開発したマイクロRNAの抗がん活性を中心とした生物活性の評価を,共同研究者(岐阜県国際バイオ研究所・赤尾部長)に依頼する予定である。
|
Report
(2 results)
Research Products
(4 results)