Project/Area Number |
18020023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
小森 憲治郎 (2007) Ehime University, 大学院・医学系研究科, 講師 (30294789)
田邊 敬貴 (2006) 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90171818)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福原 竜治 愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (60346682)
池田 学 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (60284395)
小森 憲治郎 愛媛大学, 大学院医学系研究科, 講師 (30294789)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥4,500,000 (Direct Cost: ¥4,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | semantic dementia / 語の意味記憶システム / 画像統計解析 / 左側頭葉前方部 / 左側頭極(BA38) / 中側頭回(BA21) / 下側頭回(BA22) / 右半球 / 意味記憶 / 意味表象 / 右側頭葉 / 視覚性意味表象 / 左側頭葉 / 言語性意味表象 / 貯蔵障害 / 意味性認知症 |
Research Abstract |
病初期ら経過観察を継続した意味性認知症(semantic dementia:SD)例の言語課題と画像統計解析に関する3年間の推移を比較検討し、意味記憶システムの機能局在に関する重要な所見を得た。(方法)被験者:モノの名前が思い出せないことを主訴に愛媛大学医学部附属病院精神科神経科外来を受診59歳右利き男性。課題:語の親密度を続則した具象漢字語80語に対する呼称・理解(聴覚/視覚)・音読・線画連合・語彙判断を行い、誰彙能力の多角的塗糊を計3回(初診時、1年後、3年後)実施し、併せてTc-HM PAO SPECT^<99m>を:施行し、健常高齢者(20名:男性10名,女性10名、全例右利き)の脳血流との差を綻耀斤ソフトSPM2を用いて比較した。 (結果)(1) :SD例では呼称・語音読・理解・線画連合の順で低下し語の音韻形式の保存を問う語彙判断の成績低下はみられなかった。この時期の脳血流に関しては左側頭極(BA38)にほぼ限局した血流低下が認められた。(2)1年後: 呼称・音読・理解の低下が著しく、線画連合もさらに低下した。また語彙判断にも誤りが生じるようになった。左半球の血流低下下部位は、中側頭回(BA21)、から下側頭回(BA22)に伸び、さらに両側前頭葉眼窩面(BA11)、ならびに右側頭葉極(BA38)にも及んだ。(3)3年後: 呼称・音読はわずかに数語のみ生答、音読では多彩な錯語が出現。理解は全般的に低下し、選択肢が同一カテゴリーか否かによる較差は減少した。線画連合は56%、語彙判断は70%と低下。左半球では扁桃体・海馬前方部、右半球では下側頭回の血流低下が加わった。 (考察)左側頭極(BA38)から左中・下側頭回(BA21・22)への病巣の伸展がより重篤な言語性意味記憶障害をもたらすことから、この領域が言語の意味記憶に重要な役割を担うと考えられる。さらに右半球の同部位ならびに側頭葉内側部への伸展はモダリティを超えた意味記憶障害の出現と関連すると予測される。
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Report
(2 results)
Research Products
(34 results)