Project/Area Number |
18020027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
河村 満 Showa University, 医学部, 教授 (20161375)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥6,800,000 (Direct Cost: ¥6,800,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
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Keywords | 情動 / 扁桃体 / パーキンソン病 / 感情 / ドーパミン / レム睡眠行動障害 / 片頭痛 / 光過敏性 / 快・不快 |
Research Abstract |
我々はこれまで継続して、神経・精神病理や加齢が感情の認知・生成・制御に及ぼす影響を検討してきている。扁桃体損傷患者(菅・石原・河村ら, 2003)、うつ病患者(Kan, Kawamura, et. al., 2004)、健常高齢者(鈴木・星野・河村, 2005)など対象は多岐にわたるが、臨床的応用を視野に入れ、高頻度疾患であるパーキンソン病患者の研究をとくに精力的に進めてきた。平成19年度の検討では意思決定および表情認知と関連した情動処理の問題について検討を行った。感情制御の問題として意思決定を検討した研究では、パーキンソン病患者がギャンブルを模した意思決定課題(以下、ギャンブル課題)において衝動の制御が障害されていることを確認し、ギャンブル課題における意思決定の問題は情動反応の低下と関連していることを示した。また、この結果が扁桃体損傷例の結果と類似していることを指摘した(Kobayakawa, Kawamura, et. al., in press)。感情生成の検討としては、不快嗅覚刺激に伴う事象関連電位を記録し、双極子追跡法によって発生源を検討することで、パーキンソン病患者では扁桃体を中心とした感情生成の脳内機構の機能が低下していることを示した(Masaoka, Kawamura, et. al., 2007)。また、黒質線条体系に限局的な病巣をもつ若年性パーキンソン病患者と、中脳皮質系にも影響がみられるとされる孤発性パーキンソン病患者との比較から、感情認知と扁桃体の密接な関連性が示唆された(Yoshimura, Kawamura, et. al., in press)。以上の我々の検討からは、パーキンソン病でみられた感情機能の多様な問題が扁桃体の機能低下と関連していることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(26 results)