Budget Amount *help |
¥5,600,000 (Direct Cost: ¥5,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Research Abstract |
近年アニリドに代表されるようにC-N結合間にも軸不斉が存在する例が近年報告されている。C-N結合間に軸不斉が存在する化合物はmurrastifoline FやAncisheynineなどのアルカロイド類に存在するほか,不斉触媒反応の配位子としても利用されているにも関わらず,その効率的な合成法の開発は今後の課題であった。我々はC-N結合生成の際に,直接軸不斉を誘起する方法論の開発を目的としてインドールとアリールハライドクロム錯体との求核置換反応が進行するかについて検討を行ったその結果,インドールの2位の置換基の有無によって大きく立体選択性は異なることを見出した。この結果を活用することによって,同一面不斉源から出発して,軸不斉N-アリールインドールの両アト口プ異性体を作り分けることにも成功した。また,新たな知見としてCr(CO)3基とインドール側の芳香環とが向かい合う錯体を用いて,高沸点溶媒中で加熱還流を行うと得ることができたインドールの芳香環にかつアセタール側の芳香環面にCr(CO)_3が選択的に移動した錯体を得ることに成功した。この結果を活用することで,移動した面不斉を用いたさらなる立体選択的合成反応を開発することができた。
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