Project/Area Number |
18033004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
齋藤 一弥 University of Tsukuba, 大学院・数理物質科学研究科, 教授 (30195979)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山村 泰久 筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 講師 (80303337)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥4,100,000 (Direct Cost: ¥4,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 熱分析 / 固相反応 / 速度論 / 異方性固体 / 相関ダイナミクス / 分子運動 / 熱容量 / 反応速度論 / 粒径分布 / 熱重量分析 |
Research Abstract |
一次元拡散律速反応について,反応速度論の数値計算を行い,粒径分布(一次元ナノチャネルの長さの分布)が速度論データから導けることを確認した.速度論的振る舞いを記述する近時間数を得,これを用いてパーソナルコンピューターを用いて粒径分布を求める方法を提案した.この成果は熱分析分野の国際学会で発表すると共に,国際誌に投稿した.論文は現在,(印刷中)である.ここで提案した解析には,我が国で発明された熱分析技法である熱天秤(熱重量測定)が適していることから,熱分析分野における我が国の重要性を一層強くした. 特定領域内の共同研究として,阪大の川田らが合成した錯体([Hdamel]_2[Cu^<II>(tdpd)_2]・2THF)結晶中の配位子のダイナミクスを精密熱容量測定により検討した.解析の結果,隣接する配位子が強く相関を保ったまま運動していることを明らかにした.さらに,この結果を基に低温における結晶構造解析をやり直し,相関した運動にかかわるエネルギー関係を決めることができた.このような「相関した運動」は,構造解析や分光学的実験ではモデルを仮定することなく検出するのは困難であり,熱力学的測定が一般に考えられている以上の情報を持つことを実証する研究となった.さらに,このように比較的複雑な試料の測定は,物性測定を生業とする研究者は通常考えないので,特定領域研究という異分野の研究者が交流する場が新しい研究を創出したといえる.
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)