Project/Area Number |
18033033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
小島 隆彦 Osaka University, 大学院・工学研究科, 准教授 (20264012)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 非平面性ポルフイリン / 分子包接 / 超分子構造 / X線結晶構造解析 / 光化学 / ドデカフェニルポルフィリン / 機能性π空間 / 分子包摂 / ヘテロポリ酸 / ポルフィリンジカチオン / 光電子移動ダイナミクス |
Research Abstract |
1.サドル型歪みを呈するドデカフェニルポルフィリン(H_2DPP)のジプロトン化体[H_4DPP]X_2(X=Cl,PF_6)を電子受容体とする、アセトニトリル中における各種電子供与体(フェロセン類、ヒドロキノン類など)からの光誘起電子移動(PET)に関する研究を行った。その結果、その反応における再配列エネルギーが1.66 eVであり、平面型ポルフィリンの電子供与体とするPETでの値(〜1 eV)よりも大きいことを明らかにした。 2.[Mo(DPP)(O)(H_20)]^+とケギン型ヘテロポリ酸(POM)との反応により、{Mo(DPP)(O)}^+ユニットとPOMが直接配位結合を形成し、2:1複合体[{Mo(DPP)(O)}_2(H_nXW_12O_40)](n=1,X=P;n=2, X=Si;n=3,X=B)を形成することを見いだし、それらの結晶構造を明らかにした。また、溶液中での酸化還元挙動を明らかにした。 3.4-ピリジンカルボン酸(4-PyC(H))を対イオンとする[H_4DPP](4-PyC)_2と、サドル型オクタフェニルフタロシアニンの亜鉛錯体(Zn(OPPc))との反応により、新規ポルフィリンーフタロシアニン超分子を合成し、その結晶構造を明らかにした。この超分子はポルフィリン部位の光励起により、その寿命は1.9msというこれまでにない長寿命の電子移動状態を形成しうることが明らかとなった。
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