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高度分子変換を指向したキラル金属アルコキシド触媒の開発

Research Project

Project/Area Number 18037010
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Review Section Science and Engineering
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

柳澤 章  千葉大学, 理学部, 教授 (60183117)

Project Period (FY) 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Keywords有機化学 / 触媒・化学プロセス / 金属アルコキシド / アルドール反応 / アルコール
Research Abstract

本研究は、不斉アルドール反応などの不斉炭素-炭素結合生成反応において、反応後、系中に添加したアルコールにより再生できる、キラルなスズメトキシドを初めとする全く新しいタイプのキラル金属アルコキシド触媒の開発および、それらを用いた高度分子変換反応の開発を目的とする。これまでの研究において、アルケニルトリクロロアセテートを用いるアルドール反応で様々なアキラル金属メトキシド触媒を試した結果、ジブチルスズジメトキシドが最も高い反応性を示した。さらにビナフチル骨格を持っキラルなスズジブロミド錯体を触媒に用いた場合に良好な不斉誘導が見られた。そこで本年度は、まず、メタノールで再生可能な不斉触媒として、上記キラルスズジブロミドから誘導される錯体を含め、ビナフチル環上に置換基を導入した上記キラルスズ錯体の誘導体を幾つか合成し、アルケニルトリクロロアセテートとアルデヒドとの不斉アルドール反応において、その触媒活性および不斉触媒としての性能について検討を行った。その結果、3,3'位にフェニル基を初めとする各種アリール基を有するキラルスズジメトキシド触媒を反応系中で発生させ、そのまま本アルドール反応に適用してみたところ、目的とする付加体がアンチ選択的に得られ、そのアンチ体にこれまでで最高の54%eeのエナンチオ選択性が見られた。さらに上記アルドール反応で顕著な触媒活性を示したジブチルスズオキシドを触媒として用いた場合に、アリル基移動反応が円滑に進行することも見出した。本反応には、芳香族アルデヒドのみならず、α,β-不飽和アルデヒドや脂肪族アルデヒドも適用することができ、対応する第二級ホモアリル型アルコールが最高99%の化学収率で得られた。また、β-位がアルキル化された第三級ホモアリル型アルコールをアリルドナーとして用いた場合には、分枝型生成物が位置特異的に生成した。

Report

(1 results)
  • 2006 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] Dibutyltin Oxide-Catalyzed Allyl-Transfer Reaction to Aldehydes2006

    • Author(s)
      Akira Yanagisawa
    • Journal Title

      Synlett No. 13

      Pages: 2071-2074

    • Related Report
      2006 Annual Research Report

URL: 

Published: 2006-04-01   Modified: 2018-03-28  

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