Project/Area Number |
18037059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
田丸 良直 長崎大学, 工学部, 教授 (80026319)
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | ニッケル / 多成分連結反応 / ジエン / アルキン / トリエチルホウ素 / ジメチル亜鉛 / ジフェニル亜鉛 / ホモアリル化 |
Research Abstract |
1)芳香族アミンを用いた場合は、ニッケル触媒によるジメチル亜鉛、アルキン、1,3-ジエン、アルデヒド、アミンの1:1:1:1:1連結反応が選択的に進む。一方、脂肪族アミンを用いた場合にはジメチル亜鉛、アルキン、1,3-ジエン、アルデヒド、アミンの1:1:2:1:1連結反応が選択的に進むことを発見した。。この反応では、反応系中でアミンとアルデヒドから調製したアルドイミンにジメチル亜鉛、アルキン、1,3-ジエンが求核攻撃し、一挙に上記の多成分の連結反応が選択的に進行する。触媒反応としてニッケルのみを用い、助触媒を必要としない。また、水存在下、室温で進むなどの合成的メリットの高い反応である。さらに、アルドイミンはカルボニル化合物としては最も反応性の低い官能基であるにも拘わらず、高収率で多成分連結生成物が得られることは画期的である(JACS, 2006, 128, 6332-6333)。 2)ニッケル触媒を用いたジエンによるアルデヒドのホモアリル化反応を開発した(JACS, 2006, 128, 8559-8568)。さらに、糖類(ポリヒドロキシアルデヒド)やアルドイミンのホモアリル化反応へと反応を展開中である。これらの反応ではトリエチルホウ素が還元剤として作用する。トリエチルホウ素のこのような役割は新規で前例がない。 3)ニッケル触媒によるジメチル亜鉛、ω-ジエンイン、アルドイミンの反応を検討した。ω-ジエンインのアルキン部分にジメチル亜鉛が共役付加し、ジエン部分で環化し、ついでイミンに求核付加するという、効率的な環化-求核反応が進むことを明らかにした。この際、遠隔位(1,5-)の高い立体選択性がみられた。反応系中でアミンとアルデヒドから調製したアルドイミンを用いた。遠隔位(1,5-)立体選択性はアルデヒドで見られたものとは逆転したものであった(Chem.Commun.2006, 2813-2815).
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)