質量分析法を用いた超微量分子間相互作用スクリーニング法の開発
Project/Area Number |
18038046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
廣田 洋 独立行政法人理化学研究所, タンパク質構造・機能研究グループ, プロジェクト副ディレクター (00126153)
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 質量分析法 / MALDI / 自己組織化膜 / 分子間相互作用解析 / ペプチド / スクリーニング / 超微量 / タンパク質 |
Research Abstract |
質量分析装置のイオン化法としてはMALDI(matrix-assisted laser desorption/ionization)法を用い、単分子膜と化学修飾とを利用して種々の低分子リガンドを固定化した高機能試料台(ターゲットプレート)を調製し、タンパク質を含む種々の化合物について、質量分析法による超微量で分子間相互作用スクリーニングができる新規な系の確立を目指した研究を行った。本研究の特色は、MALDI型質量分析法における試料台に単分子膜の形成と化学修飾を施すという有機化学的視点を導入することにより、新規で独創的な展開が期待でき、従来にない超高感度(極微量)で高選択的なプロテオーム解析手法の開拓にも繋がる点である。 高機能試料台作成に関しては、平滑な金箔上にSH基を用いてアルキル鎖とポリエチレングリコール(PEG)から成る自己組織化法で単分子膜を形成させ、その先に特定のペプチドを共有結合でつなぐ技術を確立させた。すなわち、PEGの一端の水酸基をエステル結合で増炭しつつ官能基変換を行いカルボキシル基あるいはアミノ基とし、ペプチド類をアミド結合で容易に結合できる官能基とした。実際にペプチド類を固定化できたので、試料台へのリガンド固定化技術は完成した。 次に、本スクリーニング法の評価を、SH3ドメイン結合ペプチドを固定化して行った。ペプチドを固定化した試料台にSH3を含む多種類のタンパク質を添加し、その後に水で試料台を洗浄し、MALDI-MS測定したところ、SH3のみが高感度・選択的に検出できた。これによって、本法の妥当性が確認できた。 現在、別のより高度な系で感度・選択性を確認中である。
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Report
(1 results)
Research Products
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