Project/Area Number |
18039013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
太田 和親 信州大学, 総合工学系研究科, 助教授 (70160497)
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | ディスコティック液晶 / カラムナー液晶 / フタロシアニン / 積層構造 / 偏光顕微鏡 / 示差走査熱量計 / 加熱X線回折装置 / スタッキング距離 |
Research Abstract |
カラムナー液晶性と積層構造制御に及ぼす側鎖の位置の影響を調べるため、新規な一連のoctakis(phenoxy)phthalocyaninato copper(II)をコアとしその周辺にあるphenoxy基のpara位(1)、meta位(2)、ortho位(3)にそれぞれ側鎖が一本置換した3種類の化合物1〜3と、phenoxy基のpara/meta位(4)、meta/meta位(5)、ortho/meta位(6)にそれぞれ側鎖が2本置換した3種類の化合物4〜6を合成した。これらの化合物の液晶性と積層構造は偏光顕微鏡、示差走査熱量計、加熱X線回折装置を用いて調べた。その結果、これらの化合物1〜6のカラムナー液晶性は、側鎖が置換する位置と本数に強く依存していることが分かった。化合物3と5は室温で粘稠な等方性液体であった。一方、化合物1,2,4と6はカラムナー液晶相を示した。クリアリングポイントはpara位(1)→meta位(2)→ortho位(3)の順およびpara/meta位(4)→ortho/meta位(6)→meta/meta位(5)の順で著しく低下した。さらにこれらの液晶化合物1,2,4と6のカラム内秩序もまた、側鎖が置換する位置と本数に強く依存して変化した。化合物1、4と6はディスオーダードカラムナー相を示した。一方で、化合物2はオーダードカラムナー相を示し、このカラムナー相のX線回折パターンにはスタッキング距離3.33を示すシャープな反射が観察された。
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