Project/Area Number |
18042003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐藤 透 Osaka University, 大学院・理学研究科, 准教授 (10135650)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | ダイバリオン / ストレンジネス / Faddeev方程式 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は、K中間子と2核子からなるストレンジネスを持つ2バリオン系における共鳴状態を探求することである。この研究ではFaddeev方程式による3粒子共鳴の解析方法を確立し、ハイペロン∧(1405)をメソン・バリオンS波相互作用によりダイナミカルに生成された共鳴とする立揚の模型を用いてKNN3粒子共鳴状態が存在する可能性があることを示した。 さらに研究が進むにつれ、ダイバリオン共鳴の質量と輻の予言値はストレンジネスS=-1におけるS波のメソン・バリオン相互作用、とくに∧(1405)の構造に敏感であることが解かってきた。そこで今年度はKNN共鳴の∧(1405)の構造による依存性を調べるために、クォーク模型により∧(1405)を説明するKN相互作用のモデルを用い、ストレンジネスダイバリオン状態を調べた。その結果この模型では、照閾値以下においてKN散乱振幅の虚部が小さくなるために幅の狭いストレンジネスダイバリオン状態が予想されることが解かった。このことはストレンジネスダイバリオン状態の探索により、長年問題であった∧(1405)の構造に関する知識が得られる可能性を示すものである。 そこでストレンジネスダイバリオンの質量と幅を実験的に確かめることがますます重要になってくる。Jparc,Spring8などで計画されているストレンジネスダイバリオン生成実験の解析のために、現在ストレンジネスダイバリオンの生成反応断面積に関する研究を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)