Project/Area Number |
18047003
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
伊藤 悦朗 Tokushima Bunri University, 香川薬学部, 教授 (80203131)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 亮太 徳島文理大学, 香川薬学部, 講師 (40334338)
小林 卓 徳島文理大学, 香川薬学部, 助教 (50325867)
定本 久世 徳島文理大学, 香川薬学部, 助教 (70374220)
池野 英利 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (80176114)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥9,300,000 (Direct Cost: ¥9,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥4,900,000 (Direct Cost: ¥4,900,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,400,000 (Direct Cost: ¥4,400,000)
|
Keywords | 社会性適応 / ミツバチ / 8の字ダンス / シミュレーション / モデル化 / 社会性 |
Research Abstract |
生物学の定義では,ミツバチはヒト以上に社会性適応行動を示す.そこでミツバチの社会性適応行動を例に取り,特にその中でも他者とのコミュニケーション手段である「8の字ダンス」の基本機序をシステムとして理解することによって,社会性適応のための脳システム変容機構を明らかにすることが目的である.さらには,工学系研究者との共同研究を進め,そのモデル化にも挑戦している.これまでの研究によって,脳内の特定単一ニューロンの転写・翻訳の機構が,脳システムの機能変化を生じさせ,さらには動物行動の適応性を生み出してくることを明らかにしてきた.またミツバチをはじめとする社会性昆虫のさまざまな行動形態やそのメカニズムについての理解を深めてきた. ミツバチは訪れた花の位置(情報)を8の字ダンスによって巣内の他のミツバチに伝える.われわれはこの行動を社会性維持のための「情報の伝搬と共有」のモデルとしてとらえ,8の字ダンスのコロニーへの効果を,行動観察の結果を盛り込んだ数理モデルによるコンピュータシミュレーションを用いて調べた.とくに採餌行動の数理モデルの構築を行い,その基礎となる巣内状態や個体行動データの取得を進めた.行動観察から,8の字ダンスは巣板上の特定の場所で数回踊った後,別の場所に移動して再び踊ることを繰り返す傾向があり,また,伝達する餌場情報にはかなり誤差が含まれていることがわかった.さらには,情報伝達の基本信号と考えられるダンス音の録音,巣内活動度の計測,評価方法についても検討を行った.また,8の字ダンスがコロニー維持に及ぼす効果については,現在さらなる検討中である.
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)