赤外レーザ顕微鏡による線虫単一細胞での遺伝子発現制御系の確立
Project/Area Number |
18048022
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
高木 新 Nagoya University, 大学院・理学研究科, 准教授 (90171420)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 赤外レーザ / C. elegans / 遺伝子発現 / RNA干渉 / 生物・生体工学 / 熱ストレス / 発現制御 / モデル生物 |
Research Abstract |
本研究の目的は、「細胞に優しい」赤外レーザ照射顕微鏡と熱ショックプロモーター(hsp16.2)を利用して、モデル動物である線虫C.elegansにおいて「いつでも、どこでも、簡単に」目的の遺伝子(産物)を発現させる実験系を確立することである。このために、1)赤外レーザ照射条件の適正化、2)持続的な遺伝子発現を可能とする誘導系の開発、3)誘導可能な遺伝子発現抑制系の開発、を試み、以下の結果を得た。 1) 照射条件の適性化 表皮細胞以外に神経細胞、体壁筋細胞、および中胚葉性の生殖巣細胞(DTC)での発現誘導を検討し、適切な条件を決定した。 2) 継続的遺伝子発現を可能とする誘導系の開発 生体内遺伝子組換え系である酵母FRP/flippaseシステムを線虫で立ち上げ、熱ショックによるflippase発現誘導を介した恒常的プロモーター下流decoy配列の切り出しにより、体壁筋細胞で長時間(数日)に亘る遺伝子発現誘導に成功した。 3)発現抑制系の開発 RNA干渉(RNAi)必須因子であるrde-1とFeeding法を組み合わせた遺伝子発現抑制系を利用することにして、rde-1変異体背景でのrde-1発現誘導による単一細胞での遺伝子発現抑制を試みたが、GFP発現を指標とする限り抑制効果が見られなかった。これはrde-1の一過性発現ではRNAiには不十分であるためと考え、今後、2)の「継続的遺伝子発現系」と組み合わせた実験系を作製することにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)
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[Presentation] Semaphorin-Plexin signal controls epidermal ray morphogenesis by stimulating mRNA translation via eIF2alphain C. elegans.2007
Author(s)
Nukazuka, A., Chikuma, M., Fujisawa, H., Inada, T., Oda, Y. Takagi, S
Organizer
The 16th international C. elegans Meeting
Place of Presentation
Los Angeles
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