Research Project
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
本研究の目的は、「細胞に優しい」赤外レーザ照射顕微鏡と熱ショックプロモーター(hsp16.2)を利用して、モデル動物である線虫C.elegansにおいて「いつでも、どこでも、簡単に」目的の遺伝子(産物)を発現させる実験系を確立することである。このために、1)赤外レーザ照射条件の適正化、2)持続的な遺伝子発現を可能とする誘導系の開発、3)誘導可能な遺伝子発現抑制系の開発、を試み、以下の結果を得た。1) 照射条件の適性化表皮細胞以外に神経細胞、体壁筋細胞、および中胚葉性の生殖巣細胞(DTC)での発現誘導を検討し、適切な条件を決定した。2) 継続的遺伝子発現を可能とする誘導系の開発生体内遺伝子組換え系である酵母FRP/flippaseシステムを線虫で立ち上げ、熱ショックによるflippase発現誘導を介した恒常的プロモーター下流decoy配列の切り出しにより、体壁筋細胞で長時間(数日)に亘る遺伝子発現誘導に成功した。3)発現抑制系の開発RNA干渉(RNAi)必須因子であるrde-1とFeeding法を組み合わせた遺伝子発現抑制系を利用することにして、rde-1変異体背景でのrde-1発現誘導による単一細胞での遺伝子発現抑制を試みたが、GFP発現を指標とする限り抑制効果が見られなかった。これはrde-1の一過性発現ではRNAiには不十分であるためと考え、今後、2)の「継続的遺伝子発現系」と組み合わせた実験系を作製することにした。
All 2007
All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (3 results)
Genetics 176
Pages: 1591-1907
Proceedings of IEEE 2007 International Symposium on Micro-NanoMechatronics and Human Science COE symposium
Pages: 139-144
Dev Growth Differ Jan;49(1)
Pages: 49-59
10018521293