Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
|
Research Abstract |
本プロジェクトでは拡張性の高いファジー故障検出フレームワークの実現のために,既存のアドホックな実装とは異なり,故障検出器の形式的なモデルであるaccrual failure detectorsモデルに基づいた故障検出器を実装し,その性能評価,ネットワークトラフィックの変動への適応性に関して評価を行った.これによって,この故障検出器が,適切なパラメータのチューニングを行うことによって,高い精度で故障検出を行うことを確認した. 次に,トラフィック情報や故障検出器同士の協調動作を行うために,SNMP(Simple Network Management Protocol)を用いた故障監視プロトコルと故障検出器用のMIB(Management Information Base)を実装し,評価を行った.SNMPを用いた故障監視プロトコルは,非常に軽量で,全ての設定をSNMPを用いて容易に行うことができ,ポータビリティに優れていることを実証した. さらに,故障検出器が検出した故障情報をシステム全体に伝搬するプロトコルを提案した.この故障情報伝搬プロトコルは,自律的に故障検出器同士が伝搬に必要なネットワークを構成し,故障検出器の傷害が起こった場合には,再構成を行うことができる. 故障検出器の応用事例として,提案した故障検出機構を用いたアノニマス・リーダ選択プロトコルを実装し,その評価を行った.
|