Research Abstract |
本研究は,来るべきユビキタス情報社会において,多様な機器を効果的に扱うことで更に爆発的に増大する情報の中から,ユーザが必要とする情報の検索や分類を行い,理解しやすい形に統合化するための新しいコンテンツ処理技術の開発を目指すものである. 大量の情報の中にある,ユーザにとって有益な情報を見抜く洞察力を与えるためには,ブラウザが情報を内容に基づいて分類し,ユーザが容易に気づく形で情報を提示する効果的な情報の統合化表示が必要となる.そこで,本研究の目的は,更なる情報爆発時代において既存の情報検索技術が抱えている問題点である,ユビキタス・コンピューティング環境における情報利用技術が確立していないこと(1),大量の情報に対する柔軟な分類が困難であること(2),分類した情報の洞察的な統合化手法が確立されていないこと(3)の解決を目指し,次世代の情報検索・統合システムの実現とし、開発に取り組むことである.本年度は特に,「実存する文献の編集意図を表現したメタファの抽出と構造化言語の設計」,「メタファを用いた検索・分類・統合と操作環境の融合化技術の実現」,「ユビキタスコンピューティング環境における情報管理・検索手法」,「ユーザコンテキスト情報に基づく情報統合と伝達手法」の課題に取り組んだ. 具体的な成果としては,「編集意図を表現したメタファの抽出と構造化の設計」と,その「メタファを用いた検索・分類・融合化技術」として,本年度は,論文誌2件,国際会議(査読有)3件,国内会議(査読有)1件,国内会議1件,特別講演1件の成果をあげた.また,「ユビキタスコンピューティング環境における情報管理・検索手法とユーザコンテキスト情報に基づく情報統合と伝達手法」として,本年度は,論文誌1件,国際会議(査読有)6件,国内会議(査読有)2件,国内会議2件,招待講演1件の成果をあげた.
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