Project/Area Number |
18053006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田中 光一 Tokyo Medical and Dental University, 大学院・疾患生命科学研究部, 教授 (80171750)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | アストロサイト / グルタミン酸 / トランスポーター / 小脳 / シナプス伝達 / 脳 / 発達 / 神経幹細胞 / 移動 |
Research Abstract |
小脳のBergmann gliaに存在するグルタミン酸トランスポーターは、GLASTとGLT1である。Bergmann gliaは、小脳の平行線維・プルキンエ細胞間シナプス、登上線維・プルキンエ細胞間シナプス部位を密に覆っているので、今回の研究では、登上線維・プルキンエ細胞間シナプス部位のEPSCをGLAST,GLTl欠損マウスのプルキンエ細胞で記録し、解析した。GLAST欠損マウスでは登上線維・プルキンエ細胞間シナプスのEPSCのキネティクスに変化はなかった。しかし、cyclothiazideでAMPA受容体の脱感作を抑制すると、GLAST欠損マウスでは登上線維・プルキンエ細胞間シナプスのEPSCの振幅増加および早いdecay phaseの延長が、野生型マウスに比べ増強していた。 GLAST欠損マウスにGLT1選択的阻害剤であるDHKを投与すると、cyclothiazideを投与しなくてもEPSCの時間経過が延長することがわかった。この結果は、GLT1のBergmann gliaにおける発現量はGLASTの1/6しかないが、GLAST欠損マウスの平行線維・プルキンエ細胞間シナプス、登上線維・プルキンエ細胞間シナプスのEPSCのキネティクスに変化がないのは、Bergmann gliaに残っているGLT1がシナプス間隙からのグルタミン酸を除去していることを示している。以上のことから、登上線維・プルキンエ細胞間シナプスにおけるグルタミン酸放出直後のシナプス間隙からのグルタミン酸の除去はBergmann gliaに存在するグリア型グルタミン酸トランスポーターGLASTおよびGLT1により行われていることが明らかになった。
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