Project/Area Number |
18055009
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
田上 英明 Nagoya City University, 大学院・システム自然科学研究科, 准教授 (70273216)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥7,900,000 (Direct Cost: ¥7,900,000)
Fiscal Year 2007: ¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
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Keywords | ピストン複合体 / クロマチン制御 / ヒストンメタボリズム / ヒストン複合体 |
Research Abstract |
本研究はヒストン複合体解析を通してクロマチン形成やエピジェネティック情報維持の詳細な分子機構,および遺伝子発現に伴うクロマチン制御の解明を目指したもので,平成19年度は以下の点を中心に解析を進めた。 平成18年度までに,出芽酵母および分裂酵母からFLAG/HAエピトープタグを付加した各種ヒストンについて,生理的条件に近い低塩条件下でクロマチンに挿入されていない状態における複合体を精製することに成功している。特に,出芽酵母H2A-H2B複合体にはヒストンシャペロンNap1以外にクロマチン転写に関与するEACT(Spt16,Pob3)が含まれ,可溶性画分の多さからもダイナミックなピストンの交換がされることが示唆された。平成19年度は,このヒストンダイナミクスに関して,一過的な相互作用や弱い相互作用等を検出するためにホルムアルデヒドを利用したクロスリンク法を組み合わせた複合体精製法を試みた。この結果,従来の方法と異なる複合体が精製され,現在解析を進めているところである。新しいピストン相互作用因子ネットワークのスクリーニング法としてだけでなく,今後多面的な機能解析へと繋がることが期待される。また,分裂酵母ヒストンH3複合体の主要構成因子の1つとして同定したMlo2は大量発現により染色体分配異常を引き起こす機能不明のタンパク質であった。Mlo2がin vitroでヒストンH3/H4と結合することを確認し,現在結合部位の同定とその生理的意義についてヒストンメタボリズムと結びつけて解析を進めている。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)