転写活性化のポテンシャルを与える転写抑制因子の作用機構の解析
Project/Area Number |
18055023
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
上田 均 Okayama University, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60201349)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥8,500,000 (Direct Cost: ¥8,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
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Keywords | 転写制御 / 転写抑制因子 / ショウジョウバエ / Blimp-1 / タイミング / エクダイソン / βFTZ-F1 / 変態 |
Research Abstract |
ショウジョウバエBlimp-1の機能領域を詳しく調べるため、熱ショックプローモーターにBlimp-1 cDNAの様々な領域を欠失させた結合させた融合遺伝子を持つトランスジェニックフライ系統を作成し、熱ショックを与えて強制発現させ、FTZ-F1遺伝子の発現に及ぼす影響を調べた。その結果、転写抑制に必要な領域として、SETドメインのN末端側の種間で保存された領域、および、中央部のプロリンに富む領域の中央部のN末端側のニカ所を同定した。この領域はほ乳類のオルソログではその重要性が指摘されない領域で、生体を用いいた解析の重要性が示された。また、タンパクの分解を促進する領域として、中央部のプロリンに富む領域の中央部2カ所を明らかにし、分解が複数の領域によって制御されていることを示す結果を得た。 一方、相互作用する因子を検索するためFlagタグのついいたBlimp-1を胚の時期に熱ショックプロモーター依存的に発現させ、Flag抗体樹脂で精製を試みた。その結果、微量ながら2種類の因子が検出され、今後スケールアップして精製および同定を試みることにした。 Blimp-1の発現時期が蝋化のタイミングを決定する過程で、蝋化を誘導すると言われている蝋化直前のエクダイソンパルスのタイミングへの影響を明らかにするために、Blimp-1を熱ショックで前蛹期の中期に誘導し(蛹化のタイミングが遅延する条件)、その後の初期遺伝子E75A転写物の発現時期をRT-PCR法で調べた。その結果、Blimp-1を誘導させるとE75A転写物の増加のタイミングが遅延した。このことから、エクダイソンパルスが遅延しているために踊化のタイミングが遅延すると推定され、蝋化のタイミングを決めるパスウェイの概要が明らかになった。
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Report
(2 results)
Research Products
(15 results)