新規コアクチベーターによる転写過程の包括的調節機構の解析
Project/Area Number |
18055030
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
久武 幸司 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (70271236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中太 智義 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (10364770)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥8,700,000 (Direct Cost: ¥8,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥4,300,000 (Direct Cost: ¥4,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥4,400,000 (Direct Cost: ¥4,400,000)
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Keywords | 遺伝子 / 発現制御 / クロマチン / コアクチベーター |
Research Abstract |
組換え体NF複合体をバキュロウイルスで作製し、試験管内転写因子で転写活性化能を検討した。NF45/90およびNF45/NF11複合体は、それぞれ転写を上昇させたが、NF45/NF11複合体の活性が高かった。両複合体とも転写活性化因子のない状態(基本転写)および転写活性化因子の存在する状態、どちらの場合も転写活性を上げた。転写活性化の機序を明らかにするために、ビーズに固定化した鋳型で転写を行い、基本転写装置内の各因子の挙動を検討すると、TFIIBとTFIIDのプロモーターへの結合の安定化が認められた。GSTプルダウンアッセイでは、NF90およびNF110がTFIIB、TFIID、TFIIHと結合することが明らかとなったことより、NF複合体は、基本転写因子との相互作用によってその結合を安定化させ、転写活性を上げることが示唆された。また、クロマチン免疫沈降法にてNF複合体の細胞内での挙動を調べた。NF複合体は、c-fos遺伝子を刺激する前には、c-fos遺伝子の上流領域に結合していた。C-fos遺伝子を活性すると、NF複合体はc-fos遺伝子の上流領域のみならず、遺伝子のコード領域にも局在することがわかった。この遺伝子内の局在は、RNAポリメラーゼIIと同じ部位に、同様の経時的変化を示し、RNAポリメラーゼIIとNF複合体が一緒に挙動することが分かった。また、NF複合体を細胞より精製すると、幾つかのタンパク質以外にRNAが結合していた。このRNAには低分子のものと、比較的高分子のものがあった。高分子のものはNF90/110の二本鎖RNA結合領域に変異を導入しても認められたため、二本鎖RNA結合領域以外で結合することが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)