Project/Area Number |
18058014
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | University of Tsukuba (2007) Osaka University (2006) |
Principal Investigator |
増本 博司 University of Tsukuba, 大学院・生命環境科学研究科, 助教 (80423151)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥4,400,000 (Direct Cost: ¥4,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 染色体構造 / ヒストン修飾 / 細胞周期 / DNA修復 / DNA複製 / クロマチン構造 / 国際情報交換 / フランス:カナダ / アメリカ:カナダ |
Research Abstract |
「研究目的」 出芽酵母ヒストンH3の56番目のリジン(H3 K56)はヒストンデアセチラーゼHst3,Hst4によって脱アセチル化される。Hst3,Hst4は細胞老化の制御を行なうSir2ファミリーの一つであるが、このSir2以外のヒストンデアセチラーゼも細胞老化に関与しているかどうかはよくわかっていない。本研究ではHst3,Hst4がヒストンH3 K56のアセチル化を介してSir2同様に細胞老ヒ制御に関与しているかどうか研究を行なった。 「研究成果」 細胞老化はその寿命の間の細胞の分裂回数で規定される「分裂寿命」と静止期に入った細胞の生存期間で規定される経時老化に区別されるが、hst3 hst4二重欠損株はsir2欠損株同様に細胞の分裂回数が極端に減少するほか、栄養飢餓条件下で正式に入った細胞の生存期間も極端に短くなったことから、Hst3,Hst4が分裂老化および経時老化の両方に関与していることを明らかにした。 「研究の意義および重要性」 多細胞生物における細胞老化は通常分裂寿命ではなく、経時老化を指している。Sir2およびSir2ホモログの活性化が細胞寿命を延ばすことは出芽酵母だけでなく線虫や哺乳類にもみられることが明らかになっている。しかしながら出芽酵母Sir2が分裂老化にのみ関与している。これに対してHst3,Hst4が分裂老化および経時老化の両方に関与していることからも、Hst3,Hst4による細胞老化制御の分子機構を明らかにすることは、多細胞生物における細胞老化制御機構の解明につながるものと期待される。
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