血管内皮細胞の動・静脈アイデンティティーを決定する細胞外環境
Project/Area Number |
18060035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kobe University (2007) Keio University (2006) |
Principal Investigator |
平島 正則 Kobe University, 医学系研究科, 准教授 (40383757)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥4,600,000 (Direct Cost: ¥4,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 発生・分化 / 細胞・組織 / 遺伝子 / 動物 |
Research Abstract |
過去の報告に基づき、マウス体節由来細胞が動脈・静脈両方の血管に寄与する様式に関して検討してきた。胎生8.75日目のマウス胚の体節内に血管内皮細胞マーカーPECAM-1陽性の細胞が認められ、その細胞はFlk陽性であったが、動脈特異性を示すephrinB2-lacZやNotchシグナル・レポーターTP-1-venusは陰性であった。胎生9.5日目の胚を良く観察したところ、Flk1は静脈により強く検出されることが分かった。つまり、体節に由来する血管内皮細胞は静脈アイデンディティーを持っている状態から分化していくと考えられた。体節に由来する細胞の系譜を検証するために、体節特異的にCreリコンビナーゼ遺伝子を発現するMoxl-Creマウスと、Cre-loxPシステムに依存してlacZレポーターを発現するRosa-floxed-lacZマウスを掛け合わせて得られる胚を解析した。血管内皮細胞マーカーとの共染色を行ったところ、心大血管流出路を形成する血管内皮細胞の一部がlacZ陽性であることが分かった。さらに、背側大動脈周囲の平滑筋細胞の多くもlacZ陽性であったが、背側大動脈・神経周囲血管叢・肢芽の内皮細胞にはlacZは検出できなかった。このことから、体節に由来する内皮細胞は低頻度にしか存在しないことが示唆された。また昨年度より、体節内に血管内皮前駆細胞が発生し高次血管構築に寄与する過程を観察するために、Flkl-EGFPマウス胚を用いてタイムラプス解析を試みてきた。明視野タイムラプス撮影は可能であったものの、水銀ランプ光を当てると器官発生の進行が傷害されていた。マウス胚組織を長時間培養しながら、水銀ランプ光源下でFlkl-EGFP陽性の血管内皮前駆細胞を観察するためには、さらなる条件検討が必要である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)