Budget Amount *help |
¥5,360,000 (Direct Cost: ¥4,700,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Research Abstract |
本研究では,人間行動の分析に対してエージェントベースシミュレーションを用いて分析した.具体的には,(1)公共財保全に寄与する社会システムの設計と比較,(2)非対称な利得構造をもつゲーム分析,(3)協調ゲームにおける複数均衡問題,(4)意思決定における社会規範の影響,(5)社会的ネットワークの形成を取扱っており,以下のように実施した. (1)については,くじと寄付の財源調達の効率性に関する比較および,理論と被験者を用いた実験結果との関係の分析するために,シミュレーションを実施し,結果を論文にまとめ,国際学術雑誌に投稿中である. (2)については,マッチングペニーゲームを計算機上で,多くのエージェントに長期的に繰返し実施させるためのモデルを開発し,シミュレーションを実施し,結果を論文にまとめ,国際学術雑誌に投稿中である. (3)については,最小値ゲームおよび平均値ゲームを計算機上で,多くのエージェントに長期的に繰返し実施できるシステムを開発した.このシステムを用いて,さまざまなパラメータを変動させ,シミュレーションを実施した.結果を分析し,H21年6月の国際会議で発表する. (4)については,各エージェントが社会規範を遵守するかどうかを毎期決定し,これを繰返して長期的にその社会規範の信奉率がどのように変化するかを調べるためのモデルを開発し,シミュレーションを行い,結果を分析した.結果を,論文にまとめ,国際学術雑誌に投稿し,採録予定となっている. (5)については,社会的ネットワーク形成に関して,直接的なコストや便益だけではなく,ネットワークに参加することで得られる社会的評判も考慮したモデルを考察した.この成果を論文にまとめ,国内雑誌に採録された.
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