The large effect of the establishment of children's sleep habits on mental and physical health and academic achievement

• Project/Area Number: 18500569
• Research Category: Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
• Allocation Type: Single-year Grants
• Section: 一般
• Research Field: General human life sciences
• Research Institution: University of Toyama
• Principal Investigator: KAMIKAWA Yasuko University of Toyama, 人間発達科学部, 教授 (50143839)
• Co-Investigator(Renkei-kenkyūsha): NAGATA Junko
• Project Period (FY): 2006 – 2009
• Project Status: Completed (Fiscal Year 2009)
• Budget Amount: ¥4,270,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥570,000); Fiscal Year 2009: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000); Fiscal Year 2008: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000); Fiscal Year 2007: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000); Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
• Keywords: 基本的生活習慣 / 睡眠習慣 / 就寝時刻 / 子ども / 心身の健康 / 発達段階 / 学力 / 重心動揺 / 漸増光照明 / テレビ・ゲーム時間 / 社会的適応 / 生活の質 / 自己管理能力 / 生活習慣 / 睡眠 / 小学生 / 生活の質(QOL) / 生活の自己管理 / 住環境 / 成長発達 / 健康 / 教科成績 / 起床時爽快感 / 日常生活 / 児童 / 全国学力調査 / 自律神経系機能 / 生活実態 / 社会的不適応

Research Abstract

先進国の中で最も睡眠不足だと言われる日本の子ども達の心身の健康や生活の質を向上させるために、小学生や未就学児を対象に、睡眠・生活実態調査と学力調査、および重心動揺による自律神経機能の測定を行い、それらの関連を分析した。
その結果、子ども達の就寝時刻の遅延が、睡眠の質(寝つき、熟眠感、目覚めの気分)も、日中の生活(覚醒度、集中力、いらいら感、)の質も低下させることが判明した。そして子ども達の就寝時刻を遅れさせる最も大きな原因はTVやゲームであり、ついで、習い事の多さも原因となっていた。また、TVやゲームの時間は、試験の成績や健康状態とも有意に関連していた。とくに小学生では、4年生以上において生活習慣が悪化しやすいので、この時期に睡眠習慣を見直す科学的な指導が必要であるといえる。
学力と生活習慣の関連では、4教科のうち、国語が最も多くの生活習慣項目(睡眠習慣、規範意識、家族関係、自尊感情など)と関連しており、また算数は、睡眠時間や食生活、健康状態と関連があり、健康状態が良いほど、思考力が必要な問題の正答率が良いことが判明した。
また、起床困難を改善するために、小学4,5年生を対象に、子ども部屋に漸増光照射照明器具を設置して、その効果を検証したところ、起床時の気分や日中の気分を改善し、QOLを高める効果が認められた。
最後に、学年進行とともに睡眠習慣が改善する児童と、改善しない児童の生活実態の10ヶ月間の変化を比較したところ、就寝時刻が遅延した児童ほど、日常生活(あくび、TV・ゲーム時間、服装など)も悪化し、生活の質が低下することが認められた。小学生までの間に、子ども達には、就寝時刻を乱さないように生活を見直し、TVやゲームの時間を自分で制限するなど、自分で考えて生活する力(自己管理能力)をつけることが重要であると考えられる。

Research Products

• [Journal Article] 小学保健ニュース「子どもの睡眠不足を防ぐためにできること」 (2010)
  • Author(s): 神川康子
  • Journal Title: 少年新聞社
• [Journal Article] 小学保健ニュース「睡眠不足が子どもの生活に及ぼす影響」 (2010)
  • Author(s): 神川康子
  • Journal Title: 少年新聞社
• [Journal Article] 小学保健ニュース「データから見る睡眠不足とメディア」 (2009)
  • Author(s): 神川康子
  • Journal Title: 少年新聞社
• [Journal Article] 高校保健ニュース「睡眠を妨げる夜間の光」 (2009)
  • Author(s): 神川康子
  • Journal Title: 少年新聞社
• [Journal Article] 生理用ナプキンの装着感が心身に与える影響 (2009)
  • Author(s): 神川康子、尾島佳子、木村美可、鈴木めぐみ、矢田幸博
  • Journal Title: 日本生理人類学会誌 Vol.14,No.4 Pages: 15-21
  • NAID: 110007505253
• [Journal Article] RELATIONSHIP BETWEEN RAPID EYE-MOVEMENT ACTIVITY DURING NOCTURNAL SLEEP AND DEVELOPMENTAL QUOTIENT IN INFANTS WITH DEVELOPMENTAL DISABILITIES. (2009)
  • Author(s): 芝垣正光、神川康子
  • Journal Title: 人間発達科学部紀要 第4巻、第1号 Pages: 77-82
  • NAID: 120002440492
• [Journal Article] 小学生の睡眠習慣の確立と学力 (2009)
  • Author(s): 神川康子、永田純子
  • Journal Title: 教育アンケート調査年鑑2009上 上巻 Pages: 359-366
• [Journal Article] 生理用ナプキンの装着感が心身に与える影響 (2009)
  • Author(s): 神川康子、尾島佳子、木村美可、鈴木めぐみ、矢田幸博
  • Journal Title: 日本生理人類学会誌、 Vol.14, No.4 Pages: 15-21
  • NAID: 110007505253
  • Peer Reviewed
• [Journal Article] RELATIONSHIP BETWEEN RAPID EYE-MOVEMENT ACTIVITY DURING NOCTURNAL SLEEP AND DEVELOPMENTAL QUOTIENT IN INFANTS WITH DEVELOPMENTAL DISABILITIES. (2009)
  • Author(s): Masamitsu SHIBAGAKI^*, Yasuko KAMIKAWA
  • Journal Title: 人間発達科学部紀要 第4巻、第1号 Pages: 77-82
  • NAID: 120002440492
• [Journal Article] 眠りを奪われた子ども (2006)
  • Author(s): 神川 康子
  • Journal Title: 教科教育研究所啓林館 CS研レポート 57 Pages: 18-24
• [Journal Article] 香り環境-子ども達の睡眠習慣の現状と香気成分セドロールによる疲労症状の改善効果 (2006)
  • Author(s): 神川 康子
  • Journal Title: 繊維機械学会誌、月刊せんい 7 Pages: 23-29
  • NAID: 10017387227
• [Presentation] 起床前漸増光が児童の睡眠と生活の質に与える影響 (2009)
  • Author(s): 神川康子、森綾乃、野口公喜、戸田直宏
  • Organizer: 第34回日本睡眠学会学術集会口頭発表
  • Place of Presentation: 大阪国際会議場
  • Year and Date: 2009-10-25
• [Presentation] 児童の睡眠習慣の乱れと学力調査の成績 (2009)
  • Author(s): 神川康子
  • Organizer: 第34回日本睡眠学会学術集会、シンポジュウム「睡眠・生物リズムと社会生活」
  • Place of Presentation: 大阪国際会議場
  • Year and Date: 2009-10-25
• [Presentation] 児童の睡眠習慣の乱れと学力調査の成績、シンポジュウム「睡眠・生物リズムと社会生活」、抄録88頁、 (2009)
  • Author(s): 神川康子
  • Organizer: 第34回日本睡眠学会学術集会
  • Place of Presentation: 大阪国際会議場
  • Year and Date: 2009-10-25
• [Presentation] 起床前漸増光が児童の睡眠と生活の質に与える影響、口頭発表、抄録134頁、およびポスター発表、抄録188頁 (2009)
  • Author(s): 神川康子、森綾乃、野口公喜、戸田直宏
  • Organizer: 第34回日本睡眠学会学術集会
  • Place of Presentation: 大阪国際会議場
  • Year and Date: 2009-10-25
• [Presentation] 生理用ナプキンの装着感が心身に与える影響」、口頭発表、 (2009)
  • Author(s): 神川康子、尾島佳子、木村美可、鈴木めぐみ、矢田幸博
  • Organizer: 日本生理人類学会第60回大会
  • Place of Presentation: 北海道大学
  • Year and Date: 2009-06-07
• [Presentation] 生理用ナプキンの装着感が心身に与える影響(第2報) (2009)
  • Author(s): 木村美可、河野麻衣、中明初予、鈴木めぐみ、神川康子、矢田幸博
  • Organizer: ポスター発表
  • Place of Presentation: 東京家政大学
• [Presentation] 生理用ナプキンの装着感が心身に与える影響」 (2009)
  • Author(s): 神川康子、尾島佳子、木村美可、鈴木めぐみ、矢田幸博
  • Organizer: 口頭発表日本生理人類学会第60回大会
  • Place of Presentation: 北海道大学
• [Presentation] 生理用ナプキンの装着感が心身に与える影響(第2報)、ポスター発表、 (2009)
  • Author(s): 木村美可、河野麻衣、中明初予、鈴木めぐみ、神川康子、矢田幸博
  • Organizer: 日本生理人類学会第61回大会
  • Place of Presentation: 東京家政大学
• [Presentation] シンポジュウム「今、教育界で求められる睡眠教育とは」 (2008)
  • Author(s): 神川康子
  • Organizer: 第17回日本睡眠環境学会学術大会
  • Place of Presentation: 横浜市開港記念会館
  • Year and Date: 2008-12-17
• [Presentation] 睡眠の科学的理解が高齢者の睡眠習慣および評価に及ぼす影響 (2008)
  • Author(s): 神川康子
  • Organizer: 第17回日本睡眠環境学会学術大会、第27回日本睡眠シンポジウム
  • Place of Presentation: 横浜市開港記念会館
  • Year and Date: 2008-12-17
• [Presentation] 日中の活動量が児童の夜間睡眠および昼間の生活行動に及ぼす影響 (2008)
  • Author(s): 藤川佳亮、小山恵美、神川康子
  • Organizer: 第17回日本睡眠環境学会学術大会、第27回日本睡眠シンポジウム
  • Place of Presentation: 横浜開港記念館
  • Year and Date: 2008-12-17
• [Presentation] 日中の活動量が児童の夜間睡眠および昼間の生活行動に及ぼす影響 (2008)
  • Author(s): 藤川佳亮
  • Organizer: 第7回日本睡眠環境学会学術大会、第27回日本睡眠シンポジウム
  • Place of Presentation: 横浜開港記念館
  • Year and Date: 2008-12-17
• [Presentation] 今、教育界で求められる睡眠教育とは (2008)
  • Author(s): 神川康子、他
  • Organizer: 第17回日本睡眠環境学会学術大会
  • Place of Presentation: 横浜市開港記念会館
  • Year and Date: 2008-12-17
• [Presentation] 日中の活動量が児童の夜間睡眠および昼間の生活行動に及ぼす影響 (2008)
  • Author(s): 藤川佳亮, 小山恵美, 神川康子
  • Organizer: 第17回日本睡眠環境学会学術大会(第27回日本睡眠シンポジウム)
  • Place of Presentation: 横浜市開港記念会館
  • Year and Date: 2008-12-17
• [Presentation] 睡眠の科学的理解が高齢者の睡眠習慣および評価に及ぼす影響 (2008)
  • Author(s): 神川康子, 尾島佳子
  • Organizer: 第17回日本睡眠環境学会学術大会(第27回日本睡眠シンポジウム)
  • Place of Presentation: 横浜市開港記念会館
  • Year and Date: 2008-12-17
• [Presentation] パネルディスカッション「今、教育界で求められる睡眠教育とは」企画、司会 (2008)
  • Author(s): 神川康子
  • Organizer: 第17回日本睡眠環境学会学術大会(第27回日本睡眠シンポジウム)
  • Place of Presentation: 横浜市開港記念会館
  • Year and Date: 2008-12-17
• [Presentation] 子ども達の睡眠環境や生活習慣の確立と心身の健康および学力 (2008)
  • Author(s): 神川 康子
  • Organizer: 第11回睡眠環境フォーラム
  • Place of Presentation: 太田睡眠科学センター
  • Year and Date: 2008-09-08
• [Presentation] 小学生の睡眠と生活習慣教育 (2008)
  • Author(s): 神川康子
  • Organizer: 第33回日本睡眠学会学術集会
  • Place of Presentation: シンポジウム8「社会と睡眠教育」ビッグパレット福島
  • Year and Date: 2008-06-26
• [Presentation] 小学生の睡眠と生活習慣教育 (2008)
  • Author(s): 神川康子、他
  • Organizer: 第33回日本睡眠学会学術集会
  • Place of Presentation: ビッグパレット福島
  • Year and Date: 2008-06-26
• [Presentation] 女子大学生の生理周期に伴うストレスの測定-クロモグラニンA(CgA)と主観的ストレスの関連- (2008)
  • Author(s): 神川康子, 尾島佳子, 矢田幸博, 鈴木めぐみ
  • Organizer: 第58回日本生理人類学会学会
  • Place of Presentation: 大阪市立大学
  • Year and Date: 2008-06-08
• [Presentation] 子ども達の睡眠習慣と心身の健康および学力 (2007)
  • Author(s): 神川康子
  • Organizer: 第16回睡眠環境学会大会
  • Place of Presentation: 京都工芸繊維大学
  • Year and Date: 2007-12-16
• [Presentation] 子ども達の睡眠習慣と心身の健康および学力 (2007)
  • Author(s): 神川 康子
  • Organizer: 日本睡眠環境学会
  • Place of Presentation: 京都工芸繊維大学
  • Year and Date: 2007-12-16
• [Presentation] 小学生の生活・睡眠習慣の確立と学力 (2007)
  • Author(s): 神川康子、榎木聡子、尾島佳子、永田純子
  • Organizer: 第32回日本睡眠学会定期学術集会
  • Place of Presentation: 京王プラザホテル
  • Year and Date: 2007-11-09
• [Presentation] 小学生の生活・睡眠習慣の確立と学力 (2007)
  • Author(s): 神川 康子
  • Organizer: 日本睡眠学会
  • Place of Presentation: 京王プラザホテル(東京)
  • Year and Date: 2007-11-09
• [Presentation] 若年女性の生理周期における悩み(腹痛と眠気)とその改善の試み (2007)
  • Author(s): 神川 康子
  • Organizer: 日本睡眠学会
  • Place of Presentation: 京王プラザホテル(東京)
  • Year and Date: 2007-11-09
• [Presentation] 「基本的な生活習慣の確立と、生活の自己管理能力を育む」、シンポジュウム (2006)
  • Author(s): 神川康子
  • Organizer: 第65回日本公衆衛生学会総会
  • Place of Presentation: 富山国際会議場メインホール
  • Year and Date: 2006-10-26
• [Presentation] 基本的な生活習慣の確立と、生活の自己管理能力を育む (2006)
  • Author(s): 神川康子
  • Organizer: シンポジュウム、第65回日本公衆衛生学会総会
  • Place of Presentation: 富山国際会議場メインホール
  • Year and Date: 2006-10-26
• [Book] 小学生の睡眠習慣の確立と学力(教育アンケート調査年鑑2009上巻) (2009)
  • Author(s): 神川康子、永田純子
• [Book] 子どもの探究を促す、思考を深める授業の理論と実践、2章異年齢とかかわる探求的な学び、60-87頁 (2009)
  • Author(s): 神川康子、山崎陽江、永井敏美、毛利有里
  • Total Pages: 144
  • Publisher: 教育図書
• [Book] 子どもの教育と睡眠、基礎講座「睡眠改善学」(堀忠雄、白川修一郎監修) (2008)
  • Author(s): 神川康子
  • Publisher: ゆまに書房
• [Book] 睡眠改善学(堀忠雄、白川修一郎監修)(子どもの教育と睡眠、基礎講座) (2008)
  • Author(s): 神川康子
  • Publisher: ゆまに書房
• [Book] 基礎講座 睡眠改善学 (2008)
  • Author(s): 日本睡眠改善協議会
  • Publisher: ゆまに書房
• [Remarks] 乳幼児、小学生、中学・高校生や保護者、教員対象に、基本的生活習慣や睡眠習慣の確立と心身の健康や学力に関する講演活動を年間に50回程度行い、生活習慣の確立が子ども達の健やかな成長にかかせないことの理解と教育を推進し、啓発活動としている。