Project/Area Number |
18590464
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
長谷川 公範 秋田大, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (10400516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂井 隆浩 秋田大学, 大学院医学研究科, COE研究員 (10418618)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | チロシンフォスファターゼ / ペストドメイン / 情報伝達 / 遺伝子欠損 / マウス / 獲得免疫 / 胸腺分化 / リンパ球活性化 |
Research Abstract |
細胞質型チロシンフォスファターゼであるPEPとその相同分子のPTP-PESTの機能分担と機能相補の解明に焦点を絞り研究を進めた。方法としては、それぞれの遺伝子の単独欠損マウスを用いると共に、それらを掛け合わせた二重遺伝子欠損マウスを作製し、解析を行った。具体的方法としては、PTP-PEST遺伝子欠損(LoxP挿入マウス)をT細胞に選択的にリコンビネースを発現するLckCre及びCD4Creマウスと掛け合わせ、T細胞に選択的なPTP-PEST単独欠損マウスを得た。加えて、このマウスと既存のPEP欠損マウスと掛け合わせ、最終的にPEP/PTP-PEST二重遺伝子欠損マウスを得た。樹立したこれらのマウスを用いて、生体内でのリンパ球の分化と生体外でのリンパ球の機能について検討を加えた。 解析の結果、PEP単独欠損マウスでは末梢T細胞の増加を認めた一方で、PTP-PEST単独欠損マウスにおいては胸腺、末梢の両発達段階でのT細胞の減少を認めた。さらに、二重欠損マウスにおいては、それぞれの単独欠損マウスで認められた現象が相殺される事を見出した。生体外での機能について、リンパ球活性化を指標に検討した結果、末梢のT細胞受容体を介する増殖刺激に対してPEPは負の、PTP-PESTは正の制御因子として機能する事を明らかにした。 これらの結果は、構造上類似する分子群であるPEPとPTP-PESTが、リンパ球分化と活性化の過程でそれぞれに独自の機能を有している事を強く示唆しており、構造上類似するタンパクの機能分担と機能相補についての生理機能の解析に緒をつけるものと考えている。
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