Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
翠川 三郎 東京工業大学, 総合理工学研究科, 教授 (00143652)
久田 嘉章 工学院大学, 工学部, 教授 (70218709)
工藤 一嘉 日本大学, 生産工学部, 教授 (50012935)
古村 孝志 東京大学, 地震研究所, 助教授 (80241404)
三宅 弘恵 東京大学, 地震研究所, 助手 (90401265)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Research Abstract |
2003年十勝沖地震で注目を浴びた長周期地震動には,以下の理由に包括的かつ総合的な共同研究が必要である.(1)わが国では十勝沖地震以前の1964年新潟地震,1983年日本海中部地震などでも類似した現象と被害が確認され,ある程度の研究の蓄積があったが,それらが生かされなかった.(2)1995年兵庫県南部地震を経て強震観測網が大幅に強化され,そのデータ等に基づいて地震動の予測やシミュレーションの技術が急速に発展しているので,それらを踏まえて研究を再構築しなければならない.(3)近年,超高層ビルが大幅に増加したり,免震・制震構造物等がふえることにより長周期地震動に対する都市環境も大きく変化している.しかも,この共同研究は次の理由により国際共同研究でなければならない.(1)震源の地震動が長周期となりやすい巨大地震は環太平洋の様々な地域で起きており,それらの地域では常に長周期地震動の脅威にさらされている.(2)影響が長距離に及ぶ長周期地震動は本質的に国境を越えた事象である.本研究は,長周期地震動に関する,こうした多国間国際共同研究を立ち上げるための企画調査を行った. (1)北米地域の長周期地震動研究の実情を調査するため,研究者を南カリフォルニア地震センター,カリフォルニア大学サンタバーバラ校などに派遣した. (2)長周期地震動研究の各研究分野(震源モデル,地下構造モデル,シミュレーション,被害予測)について,文献調査等によりそれぞれの研究分野の現状を把握した. (3)南カリフォルニア地震センターの研究者をわが国に招聘するとともに,国内の各研究分野の専門家も結集して国際ワークショップを2006年11月に開催した. (4)(1)〜(3)の調査結果,討議結果をとりまとめ,環太平洋の長周期地震動とその都市災害軽減のための国際共同研究を企画立案し,科学研究費基盤研究(A)に応募した.
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