二酸化炭素収支評価による木材・バイオマス搬出利用水準と作業システムの適正化
Project/Area Number |
18638002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
林学・森林工学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
仁多見 俊夫 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 助教授 (20192255)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今冨 祐樹 森林総合研究所, 林業工学領域, 領域長 (50353595)
酒井 徹朗 京都大学, 大学院情報学研究科, 教授 (10101247)
後藤 純一 高知大学, 農学部, 教授 (90127928)
田坂 聡明 宇都宮大学, 農学部, 教授 (20147474)
酒井 秀夫 東京大学, 大学院農学生命科学研究科, 教授 (70126069)
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
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Keywords | CO_2 / 環境 / バイオマス / 木材 / 搬出 |
Research Abstract |
国内森林エリアの基盤整備の水準と作業システムについて、作業効率ならびにCO_2収支を評価基準として検討した。 日本国内に当初3箇所、追加1箇所の対象地を設定して、森林施業の状況とCO_2収支について観測した。CO_2濃度は、森林地帯で380ppm程度、林分内で360ppm程度であった。機械化作業によって、400ppm以上になる場合もあった。作業時の燃料消費量を観測し、環境負荷の実測をした。投入機械の作業能率と、機械化作業の環境負荷について検討した。 傾斜地森林作業の基盤となる道路開設にかかわる環境負担について、山腹傾斜と連関して検討した。作業道は、高規格林道の1/50の環境負荷であることが明らかとなった。 国内の林業事業で稼動する林業機械の導入状況と作業システム、その変化傾向について検討した。森林資源の収穫事業においては、間伐などの非皆伐での事業が多くなっている。使用機械は、車両系機械が多くなっており、作業能率の確保のためには、道路網の整備が不可欠になっている。 作業道を適切に整備すること、車両系機械による作業システムを適用して高効率な素材生産作業を行うことによって、森林資源の利用水準を高度化する可能性がある。強度30%の間伐で、haあたり、100m3の素材が生産されるが、その材積量が回復する10年の間にCO_2固定機能の低下を可能な限り抑える必要があり、素材生産と同時に発生する枝条残材を木質バイオマスとして利用するシステムを構築する必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)