Project/Area Number |
18650106
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Neurophysiology and muscle physiology
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
神谷 温之 Hokkaido University, 大学院・医学研究科, 教授 (10194979)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | 海馬 / シナプス伝達 / グルタミン酸 |
Research Abstract |
脳の主要な興奮性伝達物質受容体であるグルタミン酸受容体のシナプス局在はダイナミックに制御されている。本研究では、新規に開発された「cagedグルタミン酸受容体ブロッカー」であるANQXの光分解法を用いて、海馬スライス標本におけるAMPA型グルタミン酸受容体の分子動態を解析することを目的とする。ANQXは古典的なAMPA受容体阻害薬であるDNQXに光反応性のazido基を導入した化合物(ANQX:6-azido-7-nitro-1,4-dihydroquinoxaline-2,3-dione)である。光学的な手法を用いることで、時間的・空間的にコントロールされた形でグルタミン酸受容体機能を不活化することが可能となる。この点を利用して、紫外線照射によりAMPA受容体を不活化し、その後の応答の回復の時間経過を観察する。海馬スライス標本において、入力線維の刺激あるいはグルタミン酸の局所投与によるAMPA受容体応答を記録し、ANQX投与後に紫外線を照射し、AMPA受容体応答を減弱させる。時間的・空間的にコントロールされた形で細胞膜に発現するAMPA型グルタミン酸受容体機能を不活化し、その後の応答の回復の時間経過を観察することで、受容体トラフィックの速度論的解析を行う。本年度は、昨年度に合成したANQXを海馬スライス標本のニューロンに適用し光不活化実験を行うための予備実験を開始し、ANQXの局所還流投与の条件や照射時間や強度などの条件について検討した。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)