初期化誘導ペプチドを用いた体細胞クローンマウスの作出
Project/Area Number |
18650116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Laboratory animal science
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
角田 幸雄 Kinki University, 農学部, 教授 (80217364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 容子 近畿大学, 農学部, 准教授 (40278742)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 初期化 / 初期化誘導ペプチド / 核移植 / マウス |
Research Abstract |
研究代表者らは、未受精卵細胞質中に、核の初期化誘導に関わる蛋白質(リン酸化TCTP)を同定し、リン酸化TCTPペプチドを導入した体細胞を核移植に用いると、クローンウシが高率に得られる事を明らかにした。そこで、マウス核移植実験系を用いてリン酸化TCTPの持つ初期化誘導能を確認する事を目的に実施した。これまでは、接着細胞であるウシ培養細胞へ不活化センダイウイルスを用いる方法(GenomeOne)でペプチドを導入し、核移植に用いてきた。しかしながら、マウス体細胞の核移植で確実に産子の得られる細胞は、浮遊細胞である卵丘細胞や短期間培養する卵胞上皮細胞に限られている。これらの細胞へGenomeOneを用いてペプチド導入を行うと、細胞融合が高率に生じた事から、前年度はペプチドの効率的導入法を検討してきた。本年度は、これらの手法を用いて、リン酸化TCTPペプチドの導入がマウス体細胞核移植卵の発生能に及ぼす影響を検討した。卵胞上皮細胞ヘリン酸化ペプチドを導入し、除核未受精卵細胞質に直接注入法を用いて核移植した。ついで、トリコスタチンA (TSA)添加培地で前培養し、TSA添加活性化培地で6時間培養して活性化後、体外で4日間培養して胚盤胞へ発生させた。つぎに、胚盤胞を受胚雌に移植して胎子への発生率を調べた。なお、対照区として、非リン酸化ペプチド導入体細胞を用いた。その結果、胚盤胞への発生率は、実験区49% (176/358)、対照区57% (104/183)と有意差が見られなかった。また、妊娠10.5日目における生存胎子の割合も両区で大差は見られなかった。リン酸化ペプチド導入を導入した体細胞におけるOct4蛋白質の発現の有無を調べたが、検出する事は出来なかった。本実験いた事による可能性が考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)