Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Research Abstract |
1.前年の続きであるCYP4A1の免染を組織の賦活化を変更して行ったところ、地上対照群と比較して宇宙飛行群で全体に濃く染まっているのが確認でき、real-time PCRの結果と一致していているのが確認できた。さらにPAS染色と脂肪染色を行なったところ、宇宙飛行群でグリコーゲン顆粒の蓄積が多く認められ、脂肪滴も宇宙飛行群が多かった。 2.宇宙飛行ストレスの一つである放射線被ばくによって発現変化する遺伝子を確認するために、放射線照射24時間後のラット肝よりRNAを抽出・RT-PCR法によりcDNAを合成し、real-time PCR法により放射線照射マウスのマイクロアレイ法解析で大きく発現変化していた遺伝子p21, Mt1a, Lcn2の解析を行なった。その結果、ラット個体においても同様にp21, Mt1a, Lcn2の発現変化はマイクロアレイの結果と一致していた。つぎにラットの肝細胞を実質細胞とクッパ細胞に分け、X線またはガンマ線を照射して24時間後のp21, Mt1a, Lcn2の発現変化を調べた。その結果初代培養細胞に放射線を照射した場合ではp21のみがマイクロアレイの結果と一致しただけであった。肝臓のHE染色・PAS染色の結果、放射線照射後12時間後から宇宙飛行ラットに見られたような核周囲に空胞が見られ、グリコーゲン顆粒の増加も確認できた。 3.2の実験と同様に、5Gyのγ線またはX線照射後3,6,12,24時間後にサンプリングを行い、サイトカインの発現量変化を確認したところ、X線をラット個体に照射した場合、IL-6の発現を確認できなかったが、IL-1β, IL-10, TNF-αは照射3時間後に発現のピークを迎えた。γ線を照射した場合はIL-10のみに発現のピークが確認できた。初代培養細胞に於いては照射3時間後にIL-1β, IL-6, IL-10の発現の増加が確認され、IL-1β, IL-6,はその後も高い発現が確認された。しかしTNF-αやTGF-β1には放射線照射による影響が観察されなかった。
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