カーボンナノチューブを素材とする新しいバイオナノ材料創成の基礎研究
Project/Area Number |
18651059
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nanomaterials/Nanobioscience
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中嶋 直敏 Kyushu University, 大学院・工学研究院, 教授 (80136530)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | カーボンナノチューブ / DNA / ナノバイオ材料 / 近赤外スペクトル / HPLC / サイズ排除クロマトグラフィー / 金赤外スペクトル / RNA |
Research Abstract |
単層カーボンナノチューブ(SWNT)は、溶媒に難溶であり、化学、生化学、医学などの分野に応用することを制限してきた。本研究では可溶化剤としてDNAを用いた。本研究では、DNA/SWNTの基本特性解明のため高分解能カラムを用いてSWNTの長さ分離を行い、同時にDNA/SWNTのみを抽出し、その安定性を調査した。 DNAをTE buffer(pH8.0)に溶解し、SWNTを加え、氷浴下で超音波照射後、遠心分離により上澄みを回収して、SWNTの可溶化溶液を調製した。DNA/SWNTをHPLCにインジェクションし、21-22、22-23、23-24、24-25、25-26分でそれぞれfr1からfr5を分取した。以上の操作により、長さ分離が達成されたことは、AFM観察により直接観察した。その結果、fr1では、平均600nmのSWNTが主に含まれ、fr2では250nmであり、fr5では100nmであった。以上よりDNA/SWNTの長さ分離が達成されたことが分かった。また、分取したDNA/SWNTの安定性を再度HPLCにインジェクションし、その経時変化をSWNTの長さごとに検討した。サンプルは、分取後すぐにHPLCにインジェクションするもの、約2日間冷蔵保管(4℃)するもの、約1週間冷蔵保管するもの、約1ヶ月冷蔵保管するものとした。それぞれのサンプルを再度HPLCに導入した。HPLCによるDNA/SWNTからDNA/SWNT複合体とフリーのDNAの二つのピークが検出され、複合体の分離に成功した。また再度DNA/SWNT複合体をカラムに通した結果、SWNTの長さによらず複合体からのDNAの解離はほぼ観察されず、安定な状態を保っていることがわかった。
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Report
(2 results)
Research Products
(10 results)