Project/Area Number |
18652002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
山田 弘明 Nagoya University, 文学研究科, 教授 (40106258)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | スコラ / 哲学原理 / ユスタッシュ・ド・サンポール / 実体 / 誤謬 / 研究成果報告書 / プリンストン大学 / UCLA / デカルト / スコラ哲学 / ユスタッシュ / 哲学大全 / 形而上学 / 認識の諸原理 / 翻訳註解 |
Research Abstract |
『哲学原理』の後半部分(第50-76節)について、翻訳・注解の作業を終え、索引の作成をした。そのテーマは実体、属性、様態、普遍者、区別、誤謬などであり、スコラ哲学の諸概念をデカルトがいかに新しく解釈し直したかが論の中心であった。初期の目論見どおり、デカルトはユスタッシュ・ド・サンポールなどのスコラ・テキストを批判的に読みつつ、自らの『哲学原理』を草したことが確認された。 最後にこれまで2年間の研究全体をチェックし、それを研究成果報告書「デカルト『哲学原理』第一部のテキスト生成に関する歴史的研究」(全245ページ)にまとめ上げた。萌芽研究の場合、報告書の提出は求められてはいないが、研究の性質上それを形あるものにして残すことが重要であると思われたからである。それは関係者に配布した結果すでに相当の反応を得ており、出版予定でもある。 予算執行については、今年度はその大部分を謝金・旅費に費やした。謝金は、月例会などで精力的に補佐してくれた3人の研究協力者のためのものである。旅費については、国内では東大、京大、慶応大学に主張した。国外ではアメリカのプリンストン大学、およびカリフォルニア大学ロサンジェルス校に出張し、資料収集と研究交流をして本研究遂行の大きな力となった。
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