Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2008: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
アウトプットの後で関連したインプットに触れるという活動(以下,アウトプット・インプット活動)が言語形式の取り込みにどのように貢献するかを調査によって実証した。調査実施前に,(1)学習者はアウトプット・インプット活動を通して文法形式,文法的コロケーション,語彙的コロケーションを取り込む(H1),(2)問題への気づき、インプット中の形式への気づきが生じると学習者はより多くの言語形式を中間言語体系に取り込む(H2),(3)英語力の高い学習者の方が英語力の低い学習者よりもインプット中のより多くの言語形式に気づく(H3),(4)英語力の高い学習者の方が英語力の低い学習者よりもより多くの言語形式を中間言語体系に取り込む(H4),(5)学習者は自分自身のアウトプットがインプット中に含まれる目標言語形式と似ているときより多くの言語形式を中間言語体系に取り込む(H5),(6)気づきが生じた部分に対する統語的分析はより多くの言語形式の取り込みをもたらす(H6),の6つである。 調査によって,(1)アウトプット・インプット活動は新しい語彙の取り込みに貢献することはまれであるが,学習者に既存知識を用いてインプットを処理する機会を与え,文法形式,文法的コロケーション,語彙的コロケーションの取り込みを促す,(2)アウトプットによって引き起こされる問題への気づき,関連したインプットに含まれる言語形式への気づきは,言語形式の取り込みを促す,(3)アウトプット・インプット活動によって英語力の高い学習者の方が,英語力の低い学習者よりもより多くの言語形式を取り込む,の3点を明らかにした。上述の6つの仮説のうち,H1, H2, H5, H6の4つが支持された。H4は部分的に支持された。
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