Research Project
Grant-in-Aid for Exploratory Research
本研究は、すべての人々に人生のあらゆる段階で、学校教育のみならず、家庭、地域、職場など生活のなかに広がる多様な学びの機会を保障することを目指す「生涯学習社会」において、学習が個々の学習者および社会全般にもたらす様々な効果を、イギリスのTom Schullerらの提唱するwider benefits of learningの理論を援用しつつ質的に明らかにすることを主な目的とした。その際、日本とスウェーデンにおいて多様な学習機会に参加している成人学習者に焦点をあてた。20年度は、18〜19年度に日本およびスウェーデンにおいて実施した生涯学習の効果に関するインタビュー調査の結果をふまえて、インタビュー項目を改善し、両国における調査をさらに進め、スウェーデンの共同研究者とともに比較分析を行った。具体的には、下記を実施した。(1)日本とスウェーデンにおいて成人学習者に対するインタビューの追加調査(日本6件、スウェーデン12件)を行い、それらの比較分析を行った。スウェーデンにおけるインタビュー調査に関しては、同国在住の共同研究者ストックホルム大学国際教育研究所研究員Dr. Kiwako Okuma-NystromおよびDr. Ann-Kristin Bostomヨンショーピン大学講師が実施した。(2)インタビュー調査結果の分析のために、Dr .Ann-Kristin Bostomを10月に、Dr. Kiwako Okuma-Nystromを2月に日本に招聘した。(3)上記と並行して、日本国内の生涯学習研究の専門家を大学に招き、年4回の研究会を実施し、本研究課題に関する意見交換を行った。(4)2008年9月にスウェーデン・ヨーテボリ大学およびヨンショーピン大学で開催された学会において中間報告を発表し、最終成果報告をまとめた。
All 2009 2008 2007 2006
All Journal Article (2 results) Presentation (4 results) Book (1 results)
月刊 生涯学習 11号
Pages: 16-16
日本生涯教育学会年報 第27号
Pages: 53-61