日本人らしい思考様式から生まれる科学教育課程の再評価
Project/Area Number |
18653112
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Education on school subjects and activities
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
中山 迅 University of Miyazaki, 教育文化学部, 教授 (90237470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
猿田 祐嗣 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (70178820)
川崎 謙 高知大学, 教育学部, 教授 (00116451)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 理科 / 教育課程 / 日本 / 文化 / 教科書 / 小学校 |
Research Abstract |
平成19年度は,中学校理科教料書テータベース作成,小学校理科教科書の分析,研究成果の発表,そして中学校教科書分析への着手をした。 1.教科書データベース作成 国内で刊行されている中学校理科の教科書のうち,シェアが上位3位までのものについて,本文,図表のキャプション,図中の文字などを含めて,テキストデータベースを作成した 2.小学校理科教科書の分析 小学校理科教科書について,「問題」とそれに対する「結論」の記述の特徴について重点的に分析した。とくに小学校4年生の生物関係の内容に着目して分析を進めたところ,季節の変化と生き物の活動の関係についての記述は,必ずしも最初に問題を明確に設定してから観察を行って,それに対する結論を導く構成にはなっておらず,ここの部分に日本の理科の特徴的な単元展開のあり方が隠されている可能性が指摘された。 3.研究成果の発表 前年度に取り組んだ,授業中にいられる「観察」や「様子」という用語に着目した研究を論文化し,「様子」という言葉が,英語圏の理科授業にはない独特の理科授業のキーワードになっている可能性を指摘した。さらに,小学校4年生理科の生き物単元についての分析結果を日本理科教育学会全国大会で発表した。 4.中学校理科教科書の分析方針について検討し,根拠に基づく結論導出について詳細な分析が必要であるとの示唆を得て,次の基盤研究Bの計画申請につながった。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)