Project/Area Number |
18653116
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Special needs education
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
尾崎 久記 Ibaraki University, 教育学部, 教授 (40092514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝二 博亮 茨城大学, 教育学部, 准教授 (30302318)
小林 康子 国立病院機構西多賀病院, 小児科, 医長 (30133937)
菊地 紀彦 国立病院機構西多賀病院, 療育指導室, 児童指導員 (20442676)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 教育学 / 特別支援教育 / 認知神経科学 / 超重症心身障害児 / NIRS / 体性感覚 / 嗅覚 / 脳血流応答 / 潜在的認知能 |
Research Abstract |
本研究は、行動的変化が全く認められない多くの重症児の情報取り込みとその活用実態を評価して教育・療育現場で有効な支援方策を確立するには、どのような認知科学的アプローチが必要で、そのプロトコールはいかなるものであるべきなのかを検証しようとするものである。 平成19年度には、独立行政法人国立病院機構西多賀病院・小林康子医師と菊地紀彦指導員を研究分担者に加え、下記の取組みをすすめ、研究を完結した。 1.8名の超重症児を対象に嗅覚刺激や触覚刺激を様々な強度条件で呈示した際の脳血流を12〜24カ所から計測した結果、条件によっては脳血流応答が生じていることを捉えた。このことから、超重症児は情報を取り込んでいる可能性はあるものの、外部情報を取り込めるダイナミックレンジが極めて狭く制約されているものの、個々の超重症児に即して適切な条件で刺激呈示をすれば、外部情報を取り込んでいる可能性があることが明らかになった。 2.したがって、超重症児への特別支援教育を考える際には、やみくもに働きかけても支援効果を得ることは難しく、彼らの実態を十分見極めた上で、適切な範囲での働きかけをすることが重要であると考えられる。 3.これらの研究成果は、平成19年度に開催された日本特殊教育学会において発表するとともに、学術雑誌である『臨床神経生理学』や"Research in Developmental Disabilities"や米国で刊行された専門単行書にて成果を公表した。
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