光照射による圧縮増幅の原理に関する検証実験用光共振器の開発
Project/Area Number |
18654046
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Particle/Nuclear/Cosmic ray/Astro physics
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
笹尾 登 Kyoto University, 理学研究科, 教授 (10115850)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 光圧縮原理 / 光共振器 / レーザー / レーザー光圧縮 |
Research Abstract |
本研究の目的は吉村らにより提唱された「光照射による圧縮増幅の原理」を実証するため、光共振器を開発し、もって上記原理の検証実験を推進することにある。光照射による「圧縮増幅の原理」は最近吉村らにより発見・提唱された全く新しい原理である。本研究では原理検証実験に最適な光共振器の設計製作を行い、原理検証実験を推進する。本研究では、レプトン非保存過程や陽子崩壊過程を直接の目的とはせず、原理検証実験を実行することを念頭にして、それに必要な光共振器の開発を行う。以下に研究の進展を記する。標的原子Xとしてはアルカリ金属であるRbを用いた。Rbの同位体には、主として87Rbと85Rbが存在する。Rbガスセルを用い、レーザーによる波長スキャンを行い、吸収スペクトルを取得した。D1ラインの吸収スペクトルには、2つの同位体に対応したアイソトープシフやハイパーファイン分裂によるピークを含め、4つの吸収ピークを観測した。参照光によるドップラーフリー分光や、2光子吸収による分光についても基礎的な実験を遂行した。吸収の大きさや幅については、レーザーパワー、ドップラー幅及びパワーブロードニングにより説明でき、レーザーにより正しく原子の相互作用をコントロールしていることを確認した。また、Rbガスセルに対する、レーザー照射時に、原子過程からの光圧縮原理信号はないはずであり、これについて実証した。今後とも実験を継続し、光照射による圧縮増幅過程またはそれに類似する光増幅過程の検証を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)