環境制御型SEMを用いたエアロゾル-雲遷移過程のナノレベル観察実験
Project/Area Number |
18654081
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Meteorology/Physical oceanography/Hydrology
|
Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
林 政彦 Fukuoka University, 理学部, 教授 (50228590)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 圭一郎 福岡大学, 理学部, 助教 (10390593)
|
Project Period (FY) |
2006 – 2008
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
|
Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2008: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2007: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 微小氷晶 / 低温 / 環境制御型SEM / 20面体氷晶 / 等方成長 / 室内実験 / エアロゾル-雲変換 / 鉱物粒子 / すす粒子 / 粒子変質 / 潮解 / 湿度特性 / 低温微細氷晶 / 低温実験 / エアロゾル / 硝酸ナトリウム粒子 / 海塩粒子 / 硫酸塩粒子 |
Research Abstract |
-90℃までの低温条件における微小氷晶形成実験を環境制御型SEMで行うための課題として,次の3点を解決した。 1)純水蒸気条件における観察可能最低露点と空気-水混合気における最適観察条件を実験的に決定した。 2)空気-水混合気における露点設定を安定して行うガス供給系を完成させた。 3)冷却窒素導入系への結露,降霜を防ぐための二重管フランジを製作し,その有効性を確認した。 そして,-50〜-80℃,100Paの条件において氷晶を生成させ以下の2点を確認した。 4)-80℃では六方晶系ピラミッド型20面体氷晶がほとんどを占めること。 5)-60℃,100Paにおける30μmまでの氷晶成長はほぼ等方的な成長をすること。 以上を通じて,環境制御型SEMを用いた-80℃程度までの氷晶形成実験を行う環境をほぼ整えることができた。課題として,氷晶の形成が必ずしも安定しておきておらず,対策をとった管部以外の場所への降霜防止と試料プレートの撥水処理,平滑試料プレートの選定に課題が残った。 また,招聘研究員として北海道大学に滞在中のアラスカ大学サッセン教授を招聘し,観測的なエアロゾルー雲変換プロセスについての知見の紹介を受け,室内実験手法や結果の比較について意見交換を行った。
|
Report
(3 results)
Research Products
(6 results)