Project/Area Number |
18656155
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
田中 享二 Tokyo Institute of Technology, 応用セラミックス研究所, 教授 (40016829)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮内 博之 東京工業大学, 応用セラミックス研究所, 助教 (40313374)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 建築構造・材料 / 建築植物学 / 防水層 / 緑化防水 / 耐根性 / 地下茎 / 試験法 / 試験方法 / 根圧 / 侵入 / 笹 / 芝 |
Research Abstract |
本年度は防水層の耐根性確保の点でもっとも重要なジョイント部について研究を実施した。 (1)ジョイント内部に侵入した根系システムの挙動 防水層や耐根シートのジョイント部に根や地下茎がどのように入り込み、内部で伸張するのかを調べた。その結果、わずかな隙間があれば必ず根系は入り込むことを明らかにした。この実験結果を根拠に、耐根シートを重ねるだけという従来のジョイント施工法は危険なものであることの情報をひろく開示した。この影響は大きく、現在わが国のジョイント施工法が安全なものに変わりつつある。 (2)実植物を用いたジョイント部耐根性試験方法の開発 実植物としてクマザザとシバを用いた、防水層やジョイント部の耐根性評価のための試験方法を開発した。重要なポイントは確実に地下茎先端をジョイント部に接触させることであり、半円錐形のガイドを用いてその先端を誘導する試験法を考案した。これにより地下茎成長の数ヶ月の期間で、ジョイント部の耐根性評価できる試験方法を確立した。 (3)鋼製模擬針を用いたより簡便な耐根性評価試験方法の開発 実植物を用いる方法は、実際的ではあるが時間がかかりすぎる、結果は植物の生育程度の影響を受ける等の欠点がある。これらの諸点を克服するため、地下茎先端形状を模した鋼製針を用いた、より簡便なジョイント部耐根性評価試験法を開発した。さらにその評価尺度を検討し、模擬針先端がジョイント部侵入長さ10mmの時の荷重値が簡便な尺度として適切であることを見出した。この試験法は誰でも試験室内で簡便に実施できるため、近年多くの実務者に利用されるようになってきている。
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