Project/Area Number |
18658070
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
林産科学・木質工学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
今村 祐嗣 Kyoto University, 生存圏研究所, 教授 (70151686)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 義久 京都大学, 大学院・農学研究科, 准教授 (10173402)
簗瀬 佳之 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教 (00303868)
吉村 剛 京都大学, 生存圏研究所, 准教授 (40230809)
田代 愛 京都大学, 生存圏研究所, 非常勤職員 (90397521)
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Project Period (FY) |
2006 – 2008
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2008)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2008: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2007: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 代謝ガス / 二酸化炭素 / メタン / 水素 / シロアリ / 非破壊検査 / 匂い / 匂い検出 / 昆虫行動 / ガス |
Research Abstract |
日本で木造建築物を加害するシロアリは土壌中から家屋に侵入するため、家屋付近の土壌中でのシロアリの活動を早期に発見することが、シロアリ防除にとって有効である。その手法として、土壌中のシロアリが放出する代謝ガスを探知する方法を検討した。京都大学北白川試験地内に土壌中のシロアリモニター用孔付プラスチック容器を埋設し、その直上および周囲の土壌からのガスを密閉した円筒容器で捕集し、二酸化炭素、水素、メタンの放出量を測定した。2008年8月にヤマトシロアリコロニーが生息する切株9株の周囲に1株あたり1〜6個の容器を計26個埋設した。2008年9月に容器の直上、及び切株付近の表土に容積375〜485mlの密閉型の塩ビ製円筒容器を深さ10mmまで差し込んで設置した。密閉から20分後に円筒内の二酸化炭素濃度をデジタルCO2ガスモニターで測定し、24時間後に円筒内のガスをシリンジで1ml採集し、ガスアナライザ((株)新コスモス電機)で水素、メタン濃度を測定した。これらの測定は週1〜2回行い、測定後は蓋を外して次回の測定までは24時間以上の間隔を取った。メタンは9/24までの測定ではほとんど検出されなかった(放出速度0〜0.20nl/cm2/h)が、9/29の測定では高濃度で検出された(1.11nl/cm2/h)。二酸化炭素も同様に9/24までは周囲の土壌と同レベルの放出速度だったものが、9/29の測定では多く検出された。この結果を受け、10/2に容器内を目視確認したところ、ヤマトシロアリの侵入が確認された。10/3以降の測定ではガス放出速度が低下したが、これは確認作業によりロアリが容器から逃げ出したこと、餌木の減少、温度低下による代謝活性の低下が原因と考えられる。また本実験では水素は有意レベル(1ppm)以上で検出されなかった。
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Report
(3 results)
Research Products
(11 results)