低酸素誘導性転写因子(Hif-1)の発現調節による抗血管新生療法の開発
Project/Area Number |
18658114
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Basic veterinary science/Basic zootechnical science
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
奥田 潔 Okayama University, 岡山大学・大学院・自然科学研究科, 教授 (40177168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ACOSTA T.J. (ACOSTA Tomas J.) 岡山大学, 岡山大学・大学院・自然科学研究科, 准教授 (80379718)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | Hif-1 / 血管新生 / アポトーシス / 黄体 / 抗血管新生療法 / 低酸素環境 / 血管内皮細胞 / 細胞内シグナル |
Research Abstract |
昨年度は、(1)ウシ黄体内血管内皮細胞の単離・継代・保存方法を確立するとともに(Journal of Reproduction and Developmentに掲載)、(2)ウシ黄体におけるHif-1αおよびVEGF発現の周期的変化および培養ウシ黄体細胞を用いた解析により、ウシ黄体の形成に低酸素環境によって誘導される血管新生の関与することを明らかにした(本年5月の国際繁殖生物学会(WCRB,ハワイ)にて発表決定)。本年度は(3)アポトーシス誘導法の確立、(4)低酸素誘導性血管新生モデルの作出といった基礎研究を進展させ、(5)展開研究(in vivoにおける黄体内血管新生阻害)における成果を目指した。 (3)既に黄体細胞においてアポトーシスを誘導することの知られているサイトカイン(TNF,IFNG,FASLG)を添加し、血管内皮細胞の細胞死およびアポトーシスの指標となるアポトーシス小体ならびにDNAの断片化についてそれぞれ検討した。その結果、いずれのサイトカインによっても黄体細胞より短い培養時間でアポトーシスが誘導された。 (4)低酸素誘導性血管新生モデルを作出する目的で、ウシ黄体由来血管内皮細胞を低酸素環境において培養した。その結果、酸素濃度0-3%ではアポトーシスが誘導され、5%以上においては細胞数に変化は認められず、血管新生モデルの作出には至らなかった。今後、血中に含まれる成長因子、または顆粒層細胞の産生する物質を様々な酸素濃度において添加することにより培養系における血管新生モデルの作出を目指す。血管内皮細胞とともに低酸素環境の影響を検討した黄体細胞において、低酸素環境はアポトーシスを誘導した。この成果は、本年2月にBiology of Reproductionに掲載された。 (5)(4)において低酸素誘導性血管新生モデルの作出に及ばなかったことから、展開研究に発展させるには至らなかったが、今後はin vitroにおいて血管内皮細胞のHif-1発現抑制法を確立した後、in vivoにおいてヤギ形成期黄体内血管内皮細胞におけるHif-1発現抑制系の確立を目指す。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)