感染性腸炎・炎症性腸疾患におけるペプチドグリカン認識タンパク質(PGRP)の役割
Project/Area Number |
18659122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bacteriology (including Mycology)
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
中根 明夫 Hirosaki University, 大学院・医学研究科, 教授 (30164239)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | PGRP / 黄色ブドウ球菌 / リステリア / 抗菌活性 / 炎症性サイトカイン / 感染免疫 / サルモネラ / 腸炎 / 自然免疫 / 感染 / 炎症性腸疾患 |
Research Abstract |
昨年度、本課題においてマウスPGRP-Sの組換え体作製ならびにサルモネラ感染細胞におけるPGRPの発現を検討したことに引き続き、平成19年度はPGRP-Sの自然免疫における役割について検討した。 まず、マウスPGRP-S組換え体の抗菌活性について検討した。その結果、マウスPGRP-Sもヒトの相同分子であるPGLYRP-1と同様、黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌に対し抗菌作用を示した。また、ヒトのものとは異なりリステリアに対しても強い抗菌活性を示した。 次に、PGRP-Sが免疫担当細胞のサイトカイン産生にどのような影響があるか、培養細胞を用いて解析したところマウスマクロファージ由来細胞株であるRAW264.7では細菌感染によらずに炎症性サイトカインであるTNF-αの発現を誘導するのに対し、樹状細胞由来細胞株であるDC2.4に作用させてもTNF-αの産生を誘導せず、対照的にIL-6の産生を強く誘導した。どちらの細胞株でもIL-10ならびにIL-12の産生は誘導しなかった。 さらに、in vivoにおけるPGRP-Sの役割を明らかにするためPGRP-Sをマウスに前投与したマウスを用いて感染実験を行った結果、前投与群では対照群と比べ臓器内の菌数が有意に低下したことからPGRP-Sが感染免疫において何らかの役割を果たすことが示唆された。 以上より、PGRP-Sはマクロファージや樹状細胞に対し炎症性のサイトカイン産生を誘導し細菌の感染を抑える一方で炎症を増強する可能性が示唆される。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)