組織心理学的アプローチによる医療リスク発生要因の解明
Project/Area Number |
18659145
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Medical sociology
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Research Institution | Fujita Health University College (2007) Nagoya University (2006) |
Principal Investigator |
山内 一信 Fujita Health University College, 医療情報技術科, 教授 (90126912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平井 真理 名古屋大学, 医学部・保健学科, 教授 (90242875)
勝山 貴美子 大阪府立大学, 看護学部, 准教授 (10324419)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2007: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 看護組織 / パフォーマンス / ストレス要因 / 医療リスク / 病気欠勤 / ストレス対処能力 / 経験 / キャリア |
Research Abstract |
医療の確実性への期待が高まるとともに、医療者、特に看護師においては専門知識、技術、資質レベルの向上が求められている。こういう中で看護組織は過重労働やストレスによる燃え尽き状態、病気欠勤、離職、医療ミスの発生などが増え、医療の安全性や質は勿論のこと、医療機関の経営にも直結する大きな問題が生じている。本研究では、「医療リスク」、「腱康リスク」を看護組織のパフォーマンスに関わる指標と考えて、それに対して「ストレス要因」、「ストレス対処能力」がどのように関係するかを分析することから医療リスクを減らすための方策について検討し、以下の結果を得た。 1)ストレス対処能力が高いと健康リスクは低かった。 2)ストレス対処能力の高いキャリア集団でストレス要因が低い傾向が見られた。 3)医療リスクありの群はなしの群よりも経験月数が有意に小さかった。 4)経験年数10〜14年の主任クラスでは他の群に比して、ストレス要因は最も高く、ストレス対処能力は最も低く、病気欠勤日数が最大となったが、医療リスクは最も低かった。 5)面接調査の結果から、経験年数10〜14年の主任クラスのストレス対処能力の低下は、希望キャリアや配属部署の不整合を生じ、職場や仕事への適合性に問題が生じる可能性が推察された。 これらの結果より、より良い看護組織作りには看護師のキャリアや配属についての希望、スキルレベルを考慮し、個々のキャリアやスキルを長期的な視点で形成できるような配慮をする必要がある。このことによって、看護師としての生きがいが創造され、ストレス対処能力の向上とストレス要因の減少をもたらし、医療リスクや健康リスクを病減らすことが出来る可能性がある。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)