Project/Area Number |
18659219
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
眞鍋 一郎 東京大学, 大学院医学系研究科, 科学技術振興特任教員 (70359628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 剛 東京大学, 医学部附属病院, 非常勤医員 (20422305)
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Project Period (FY) |
2006 – 2007
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | ナノDDS / 分子イメージング / siRNA / 遺伝子治療 / 動脈硬化 / 癌 / 血管新生 / 慢性炎症 |
Research Abstract |
本研究計画では、ナノ粒子を高機能化することにより、血管疾患・悪性腫瘍の新規治療法・分子イメージング法へと応用することを目的とする。具体的には、冠動脈インターベンション後の血管傷害部位や不安定プラーク、あるいは癌の血管透過性亢進部位へとsiRNAを特異的に集積させる方法を開発する。また、転写因子に対するsiRNAを用いて、治療法へと応用するための基礎的検討を行う。siRNAをCy5標識することにより、蛍光でナノ粒子の分布を検討できる方法を開発した。高感度CCDカメラを用いたイメージングシステムを用いることにより、生きているマウスの腫瘍、肝臓および炎症部位にナノ粒子が集積する像を得ることができた。蛍光を経時的に観察することにより、ナノ粒子が投与24時間後をピークに集積していること、特に炎症部位へ強く集積することを確認した。共焦点顕微鏡の観察では、血管外へ集積していることが確認された。以上より、ナノ粒子の蛍光標識により、分子イメージングに活用できることが明らかとなった。また、実際の治療薬として開発するために、血管新生を促す増殖因子の発現を制御する転写因子HIF-1に対するsiRNAを作成し、ノックダウン効率のよいsiRNAを同定した。実際にこのsiRNAをナノ粒子に含有できることができた。以上より、我々の開発したナノ粒子は癌や炎症部位に集積することから、癌だけでなく、慢性炎症を病態の基礎とする動脈硬化、特に不安定プラークの診断に応用できる可能性が高いことが示された。
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