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染色体Xq28に座位する精神発達遅滞の発症に関与する新しい遺伝子

Research Project

Project/Area Number 18659302
Research Category

Grant-in-Aid for Exploratory Research

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Pediatrics
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

松尾 雅文  神戸大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10157266)

Project Period (FY) 2006
Project Status Completed (Fiscal Year 2006)
Budget Amount *help
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Keywordsジストロフィン / 精神発達遅滞 / 非コード遺伝子 / 新規遺伝子 / 逆位
Research Abstract

重篤な精神発達遅滞を伴うDuchenne型筋ジストロフィーの患者で、X染色体内の逆位の異常を見い出した。逆位の短腕内の断端においてDMDの原因となるジストロフィン遺伝子の離断を同定した。また、長腕の断端において未知の遺伝子が離断されていることを見い出した。この未知の遺伝子は精神発達遅滞の発症に関与するものと考えられ、その遺伝子のクローニングならびに分子遺伝学的検討を行った。ジストロフィン遺伝子の断裂部位をまず同定することに成功した。そして、ジストロフィン遺伝子配列をもとにして、5'RACEにより1つのエクソンを、また3'RACE法により2つのエクソンを新たにクローニングした。また、こうしたエクソン配列をもとに他のエクソンの存在を検討したが、3つのエクソンの存在しか確認できず、新規遺伝子は3つのエクソンからなると結論した。しかし、この遺伝子のmRNAには有効なアミノ酸読み取り枠は見い出せず非コード遺伝子と判明した。さらに、この非コード遺伝子の発生学的検討を行ったところ、比較的人類に近い霊長類でのゲノムからこの遺伝子に相当するPCR増幅産物が得られ、人類に近い発生段階で新たにゲノムに加わったものと判明した。したがって、この新規遺伝子はヒト固有の高次機能に関わる可能性が示唆された。
一方、ヒト染色体でこの遺伝子が同定された染色体領域には精神発達遅滞の候補となる遺伝子は未だ何もマップされていないことが判明した。この結果は、本遺伝子が未解明の極めて特異なものであることを示すものであった。

Report

(1 results)
  • 2006 Annual Research Report

URL: 

Published: 2006-04-01   Modified: 2016-04-21  

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