Project/Area Number |
18659306
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
高木 正稔 国際医療福祉大学, 保健学部, 講師 (10406267)
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Project Period (FY) |
2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2006)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2006: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
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Keywords | ATM / 糖尿病 |
Research Abstract |
Ataxia Telangiectasia(A-T)は小脳失調症、毛細血管拡張、免疫不全を主徴し悪性腫瘍、早老症、耐糖能異常、るい痩を合併することが知られている。責任遺伝子.ATMはDNA障害認識機構で重要な役割を持つタンパク質であるが、インスリン伝達経路においても役割を担っている可能性が糖尿病を合併することより示唆される。 脂肪細胞はアディポカイシを分泌し、脂肪細胞への適切な分化がないとアディポネクチンなどが分泌されず個体がインスリン抵抗性となることが知られている。我々はA-T患者で皮下脂肪貯蔵率が低いことに注目し、ATM欠損が脂肪細胞分化に与える影響をATM欠損MEF、正常MEFを用い検討した。正常型MEFが分化誘導刺激により脂肪細胞へ分化する一方、ATM欠損MEFは脂肪細胞への分化が見られなかった。 脂肪細胞の分化にはC/EBPαやPPARγを中心とする転写因子が重要な役割を担っている。そこで、これら分子の発現を分化誘導後に比較検討した。その結果ATM欠損MEFでは分化誘導後のC/EBPαやPPARγの誘導が全く見られず、このことがATM欠損細胞での脂肪細胞分化の障害の原因と考えられた。またインスリン刺激による翻訳量の増加がATM欠損細胞で見られないことが明らかとなり、C/EBPαやPPARγの発現異常と合わせ、ATM欠損細胞での脂肪細胞分化障害の原因と考えられた。また細胞レベルのみならずATM欠損マウスでも耐糖能異常があることを明らかにし、動脈硬化が起こる上でATMが重要な役割を持ち、ATMを活性化させることで動脈硬化の抑制、耐糖能異常の改善につながることを明らかにした。
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